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2011年7月 4日 (月)

「原発止めたら電気代が高くなる」プロパガンダにだまされるな! 人形峠ウラン残土を巡る「毒と価値」の物語

 コストの話をしよう。

 日本人はコストとリスクの話が好きらしいから。

 1954年3月2日、中曽根康弘が「原子炉予算」を電撃的に成立させた。

 そこには、国産ウランを探すための予算が含まれていた。

 ウラン探鉱を国から命じられたのは、地質学者たちである。

 日本地質学界は、すぐさま、反対の声明を出した。

「原子兵器の禁止に対する国際的な保障がえられ、原子力が平和的にのみ利用されるようになるまで、我々は原子力に関係する地下資源の調査には、関与しない方がよいと考える」

 この時点で、国の予算が有効に活用される道は閉ざされた。

 優秀な学者はひとりも腰を上げないんだから。

 しかし、700万円の予算をつけられた通産省工業技術院地質調査所は、いやいやながら、調査を開始した。

 調査の結果は、「岡山県の人形峠が有望」というものだったが、わしの故郷である岡山にウラン鉱山はなんの恩恵も与えていない。

 700万円がドブに捨てられた。

 札束が消えただけではない。

 無能な科学者による無駄な調査により、鳥取県と岡山県の県境に膨大な量のウラン採掘残土が残された。放置された。

 残土は、放射性物質のかたまりである。

 岡山県と鳥取県は、土の押し付け合いを演じた。

 国の説明は「残土は安全」というものだった。

 この無能な闘いは、どんな決着をみたのか?

 日本原子力開発機構が突然こう言い出した。

「残土は準鉱石であり、資源である。残土からウランを商業的に精錬して役立てる」

 これ、水俣病の水銀にもイタイイタイ病のカドミウムにも「価値がある」ということだ。

 この「ビジネス」の現金収入はいくら?

 数十万円(とほほ……)。

 しかしまあ、価値には違いない。

 日本原子力機構は、「ビジネス」として、人形峠の残土をアメリカに輸出した。

 残土が運ばれた場所は……。

 アメリカユタ州のネイティブ・アメリカン居住区だったのだ。

 輸出にかかった費用は……。

 6億6000万円!!

 原発とは、差別と人権無視なのである。

 この暴挙についてのリスクとコストとメリットは!?

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