電力会社はなぜ、偉そうなのか!? 日本をダメにした悪魔の数式「利益=コスト×公正報酬率」
腹立つことばかりですわ。
九電の「やらせメール」も腹立ちますが、『週刊現代』に出ていた「税金で作った国民洗脳マニュアル」はどうよ?
およそ、人間がやることじゃありません!
なぜこんなやつらが、日本の財界の中枢に君臨しているのか?
その裏には、この数式があります。
E=mc2
あ、これは「原爆」の数式でした。
「原発」は、
利益=コスト×公正報酬率
公正報酬率は固定されています。数字は変わらない。
つまり、コストが高ければ高いほど、電力会社が儲かるという、わが国最大の詐欺システムです。
たとえば、東芝です。
ちょっと前まで、半導体やフラッシュメモリーなどの製造で世界をぶっちぎっていた「日本の宝」です。
「日本人はこうやって生きる」という模範を示したのが東芝でした。
しかし、韓国政府のバックアップを受けたサムスンが追い上げてきて、東芝は熾烈なコスト競争に巻き込まれます。
そのとき、東芝がやったことは、来日したサムスン会長を銀座のしゃぶしゃぶ屋で接待し、
「いっしょにやりませんか?」
提携を持ちかけたのです。
闘う覚悟のない東芝首脳の顔を見て、サムスン会長は決意を新たにします。
「こいつら、残らず叩き潰してやる!」
かくして、日本は負けました。
なぜ、東芝は闘わないのか?
半導体の利益率が5%としましょう。
価格競争ですから。
東芝は半導体を作っても作っても、作っても、儲からない。
ところが、原価100億円の原子力関連商品を東京電力に持っていけば、200億円で買ってくれるのである。
利益=コスト×公正報酬率
東京電力はコストを倍近く上げたので、倍近く儲かります。
東芝も半導体の倍近い大儲けです。
100億円近い「わけのわからない金」を払うのはわしら、国民です。
電気料金に「わけのわからない金」を上乗せしても、日本政府がその電気代を「公正報酬」と認めてしまうからです。
東芝は、半導体でサムスンと闘う意思を失います。
原発という「詐欺システム」にのめりこんでいく。
これは、ビジネスとも経済活動とも呼べないものです。
当然、日本は不景気になります。
東芝は自由競争から降りた。
東芝には、闘い取るという意思がない。
日本型資本主義の中心には、原発という「詐欺システム」があるのです。
なぜ、東京電力は独占禁止法違反で告発されなかったのか?
なぜ、アメリカでは、30年以上、原発が新設されなかったのか?
なぜ、日本でだけ、10兆円の詐欺事件が続き、54基もの原子炉が建設されたのか?
自由競争がなくなれば、資本主義社会は滅びる。
アメリカはそれを知っている。
日本ほど特殊な国はありません。
原発は日本をダメにします。
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