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2011年6月28日 (火)

3月12日、「空から白い綿のようなものが」大量に降ってきた

 人間は忘れる。

 3月14日。『読売新聞』は、

「空から白い綿」

 との見出しを書いていた。

 綿を見たのは、双葉厚生病院の医師。

 この病院は、福島第一原発1号機から3キロ以上離れている。

 原子炉建屋の屋根や壁はコンクリート製なので、「白い綿」として遠くに降ってくるわけはない。

「白い綿」とは何か?

 配管を覆っている保温材である。

 石綿。それ自体が発がん性をもつ物質だ。

 

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 この本によれば、福島第一原発のタービン建屋のバルブを、一人の人間がハンマーで叩いただけで、数人の作業員が真っ白になってしまったという。

 配管を5センチほどの石綿で覆っていて、一撃で室内は「白い綿」だらけになったと。

 石綿が「最も飛び散りやすいもの」でることは、この本を読めばわかる。

 しかし、3キロ以上離れた場所に「大量に」?

 炉心にあった燃料棒の皮膜、ジルコニウムが溶けて、建屋上部に溜まって水素爆発?

 これが、日本政府の説明だが、わしは信じない。

『読売新聞』の報道が正しければ、1号機の原子炉圧力容器の圧力が水蒸気爆発を引き起こしたのである。

 最も強度が弱い配管の継ぎ目が断裂し、配管を覆っていた石綿が3キロ先にも降り積もったのだ。

 つまり、「ベント」は行われなかった。

 現在も検出されている汚染水の異常な線量は、「ベントを手動で行った人間は死んでいる」という明らかな事実を教えてくれている。

 今回の事故の報道は、一から十まで、嘘っぱちである。

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