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2011年5月31日 (火)

東電会見「合同隠蔽会議」のからくり

 突貫工事のさなか、なぜ、わしが昨日、東京電力本社に行ったのか?

「IAEAの外国人が3号機の撮影ができて、なぜ、日本人の書き手はそこに立てないのか?」

 それを聞きたいこともありましたが、国家による、すべての隠蔽が崩壊し、この国が新しい段階へと進むんじゃないか、と思ったからです。

Edano

 枝野幸男はこう言ったんですよ。

「SPEEDIの情報は官邸には上がってきていなかった」

Images

 細野剛志はなんと言ったか。

「データは上がってきていたが、国民にパニックが起こることを避けるために公表しなかった」

 SPRRDIのデータ隠蔽で何人の国民が被曝したのか?

 官邸の見解がまったく違うんですよ!

 だからわしは黙っていました。

 日本のマスコミが、SPEEDIと細野剛志について、ガンガンに質問するのを期待していたんです。

 情報隠蔽で多くの人が被曝したんだから、国家のマトリックスはこれで終わる、とわしは考えました。

 ところが……。

 ニコニコ動画が質問したのは、発電所の吉田所長と東電本社とのテレビ会議を公開しろ、という話。

 次が共同通信。

 期待が高まりましたが、まず、1号機周辺の水のサンプリングについて。次が、昨日初めて報道された現場作業員の被曝について。

 わしが深酒をする理由がわかるでしょ?

 現場の作業員が被曝していることなど、知っとる!

 事故が起きる前から、福島第一原発の労働者は、250ミリシーベルト以上の被曝をしつつ働いてきたのである。

 今、ものすごい数の人が被曝をしている。

 それをばらすか、隠すか、って話だけ。

 東京電力は、二人についてだけばらした。

 そうすると、どうなった?

 SPEEDIのデータを隠蔽したことで「ホットスポット」に避難した1万人(?)のことは無視して、たった2名の被曝の問題に議題は移っているのである。

 いろいろあって、テレビ朝日。

「台風が来ていますけど、対策は?」

 そんなことはどうでもよろしい!

 もう、通過した。

「フリーの江川です」

 お! 江川紹子さん。

 1995年、阪神・淡路大震災が起きた年に「日本ジャーナリスト大賞」を争った人。感慨深いわ。当然、わしの負けでしたが。

「ライブカメラ設置はよかった」

 江川さん、いきなり、東電を褒める。

 SPEEDI問題は当然、切り込んでくれますよね?

「事故調査委員会に検察官が入っていることについて……」

 それはここでしても無駄な質問です!

 つまり、こういうことです。

 政府の情報隠蔽によって、1万人が被曝した、という最も重大な問題をマスコミは追求しない。

 東京電力が「従業員2名が被曝した」という情報を流すことによって、「合同隠蔽会議」の議題が重要な問題から瑣末な問題へと変わってしまうのです。

 むちゃくちゃ情報感度の鈍い人間じゃなきゃ、合同記者会見にいつづけることはできません。

 茶番。世界一退屈な場所です。

 で、IAEAの外国人は3号機の映像を撮影したのに、なぜ、わしがそこに立つことができないのか!?

 本で書きます。

 壮大な計画が進行中です(気持ちの中では)(わしに金はない)。

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