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2011年4月26日 (火)

傷を負い、こんなに痩せてもがんばった馬 トーセンダイチ

被災馬に救いの手を 福島・南相馬から避難の4頭

2011年4月13日

顔には生々しい傷痕が残る

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 上田市芳田の「上田乗馬倶楽部(くらぶ)」に、東日本大震災で被災して福島県南相馬市から避難してきた馬4頭が暮らしている。うち3頭は津波に遭い、九死に一生を得た馬たちだ。痩せ細った馬もおり、健康状態は良くない。倶楽部は広く支援者を求めている。

 4頭は、NPO法人「引退馬協会」(千葉県香取市)が仲介役になり、代表の金子政夫さん(61)が馬用トラックを運転して南相馬市まで迎えに行き、1日夕、倶楽部にやってきた。

 痩せ細って浮き出した骨、噴き出した赤い血。津波に遭った3頭は発見当時、衰弱が激しかった。このうち、馬体が黄金色を帯びた栗毛(くりげ)の馬は沿岸部の防波堤をさまよっているところを、2頭は沼状になった場所で動けなくなっているところをそれぞれ保護された。名前も持ち主もまだ分からない。

 もう1頭は、2002~05年まで中央競馬で1勝を挙げ、引退した10歳の「トーセンダイチ」。同市などで毎夏行われる「相馬(そうま)野馬追(のまおい)」にも登場していた。

 高台で放牧されていたため津波の直接的な被害は受けなかったが、所有者の男性が被災したため引き取られることになった。

 津波に遭った馬たちはショックからか、倶楽部の厩舎(きゅうしゃ)に入れられたときは内部をぐるぐる回り続け、目も焦点が定まらなかった。

ついた馬をなでる金子代表。馬は痩せ細り、元気がない=いずれも上田市芳田で

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 泥水などを飲んだためか内臓も弱っていて、到着当初は食べたものをほとんど吐き出した。

 現在は獣医師の診察を受けて回復に向かっているが「精神状態を含め、完治するには相当な時間がかかるだろう」と金子さんは話す。

 人命救助が第一とはいえ、南相馬市で木の枝に引っ掛かったまま死んでいた馬を見た時、金子さんはやりきれなさが募った。「被災したのは人だけじゃない。怖かっただろう」。そう言って馬の顔を優しくなでた。

 倶楽部は4頭のサポーターを募集している。回復後は子どもたちなどに乗馬してもらえるようにしたいという。

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