菅政権が末期だす
ほんのちょっと前、テレビの政治討論で、司会者がこんな二択問題を出した。
あなたは、日本を福祉社会にしますか? それとも、競争社会にしますか?
小泉くんは「うーん」と唸って、結局この問いに答えなかった。
菅くんはいさぎよかったねえ。
間髪入れず、競争社会。
市民運動出身が売り物だけど、この人にとっては、市民運動も競争。
人間を裏切って自分が上にあがるための手段が市民運動なわけよ。
わしは茶の間で腹ばいになったよ。
アメリカの民主党が「目指すの競争社会」などと即答したら、それこそ、民主主義の意味はなくなる。
菅くんは何が言いたかったのだろう?
国民の生活が第一で、かつ、小泉政権より小さな政府で、かつ、子ども手当てや農家への保証金を出す?
ちょうど同じ頃、前原くんはこう言った。
「党は違いますが、私は小泉さんのファンです」
構造改革、郵便局解体、保険業界への外資参入に諸手を上げて賛成していたのが前原くんだ。
つまり、政権交代など起こらなかったし、経験があるぶんだけ、算数ができるぶんだけ、前政権の方がましだった。
予想してたとはいえ、ひでえ末期症状です。
わしは、政治の理不尽が露呈すると、「誰か怒ってないか?」と思い、国会に向かう、という趣味がある。
誰も怒っていないのよ、この国。
だから、この国はダメだ、とは思わない。
国会図書館に寄って、調べものをして帰るだけだ。
呆然としているうちに、「せっかく来たんだからあれを調べて帰ろう」と思う。
ここまで末期でも、この国はそうなんだろうなあ。
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