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2011年2月 7日 (月)

リーマン・ショックの原因は?

 検索フレーズ上位になったんで。

 なぜ、リーマン・ショックは起きたのか!?

 みんなで考えましょう!

 ひとつは、ウォールストリートの博奕打ちが数学者になったこと。いわゆる「ザ・クオンツ」だ。

 エド・ソープという天才数学者兼博奕打ちがその元祖なんだが、彼らは、数学的な優位性のある株、証券にしか、金を張らなかった。その金額も、「ケリー・システム」により、「絶対に破産しない」範囲の金額を張っていた。

「ザ・クオンツ」系のヘッジファンドが莫大な利益を上げた。

 数学の勝利だった。

 でも、その前提は何?

 大部分の博奕参加者が、数学的に間違った判断をした、ってことなのだ。

 間違っているやつがいないかぎり、絶対に成り立たないビジネスモデルなのである。

 人間は、間違った判断をして、損をして、間違ったままでいるか?

 反省し、数学的に正しい判断をするようになる。

「ザ・クオンツ」のビジネスチャンスはどんどん小さくなる。これ、すなわち、エントロピーの増大である。

「ザ・クオンツ」が、去年と同じ莫大なリターンを出すには、どうしたらいいと思う?

 ひとつがレバレッジ。差異がどんどん小さくなる博奕場で、わずかな差異に、借金して大金を張るのだ。これは、リターン想定内、リスク無限大、という、数学者なら絶対にやっちゃいけない博奕だった。

 もうひとつはイカサマだ。危険なサブプライムローンを、安全に見える債権に混ぜてシェイクして、「儲かりますよ」と言って売る、文字通りの詐欺だ。

「ザ・クオンツ」の最大の問題は、やっていることが外道の博奕でも、単なる詐欺でも、自らが作った「美しい数式」のなかに収まっているので、最初から最後まで自らを恥じない、ということだ。

 かくして、全世界の人たちは貧しくなった。

 逮捕された人は一人もいない。

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