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2011年1月16日 (日)

ローズキングダム 武豊騎手の騎乗について

 批判は表面化していないよね。

 でも、突っ込みどころはいくらでもある。

 まず、歴史的に見て、日経新春杯は、テンポイントが脚をやったレース。

 日本競馬史上最大最悪の悲劇が、このレースで起きたのだ。

 ローズキングダムも世界の競馬をターゲットにしているのなら、なぜ、ここを使ったのか?

 勝っても「あ、そう」で終わり。負けたら「金返せ!」と野次られるよね。

 雪が降ったら、悲劇が待っているだけ。

 目的はなんだったのか?

 さっぱりわからん!

 ゲートが開く。

 また、武騎手が時代遅れの「90年代競馬」をやってしまう。

 ローズキングダムの最大のアドバンテージは、「人間の指示を守ること」「折り合いがいいこと」「気性がいいこと」だ。

 もし、外国人騎手が乗っていたら、「折り合いをつけること」よりも「馬に勢いをつけること」に重点を置いて前半を闘っただろう。

 今回、調教で初めて首を曲げていたことから、武騎手に一抹の不安があったのかもしれないが、「折り合いだけ」の騎乗をやったら、内の監獄にロックされるよ。

 つまり、武騎手は「エンジンに点火し、自分のリズムで、気持ちよく」という競馬を、最高に気性がいい馬から奪ってしまったのである。

 90年代なら、「一番人気の武さん」を全員がマークして、スローペースになる。武騎手がギアチェンジする時間が確保された。でも、21世紀の競馬はそうじゃないのよ。

 今日のローズキングダムの競馬には、「点火」の瞬間が一度もなかった。

 だから、初めて「内にささった」のである。

 心肺機能にも、気持ちにも火がつかないまま、競馬が終わった。

 ローズキングダムは、「キレる馬」ではない。

 しかし、あのメンバーで簡単に負ける馬でもない。

 苦しくなって脱落した馬が出てきたときに、余力たっぷりに前の馬を交わすスピードの持続力があり、そこで燃え尽きず、人間の命令を守り全能力を発揮してゴールする。それが、不調、不利を克服し、接戦を勝ち抜いてきたローズキングダムの偉大さだ、とわしは思う。

 ブエナビスタに次ぐ「偉い馬」だと思う。精神性だけなら。

 だとしたら、今日の競馬は、負の要素しかないよ。

 馬のために何もなっていない、だけじゃなくて、馬の未来を潰す行為である。

 関係者は、単勝を買ったすべての人に真摯に謝るべきだ、とわしは思う。

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