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2011年1月12日 (水)

競馬におけるケリーの法則

 ずいぶん前から『競馬投資法』といった本はたくさん出ているんだが、ケリー・システムを採用している馬券師がわが国にほとんどいないのはなぜなのだろう?

 わしは今、天才数学者、ジョン・ケリー二世のギャンブル必勝法にのめりこんでいて、これ、教えられることが多いよ。

 たとえば、京都金杯の②シルポート。

 わしの予想法では、優秀なラップタイムを刻んできたこの馬が、単勝12倍もついて本当においしい。ヒモが来なかったんで、こういう単勝だけを買うことにしようかな、とか考える。

 しかし、ケリーの第一の法則、

 エッジ/オッズ

 まず、オッズから。シルポートの単勝は12倍。これをアメリカ式に表記すると「11対1」。第一の法則の分母は、11となる。

 エッジ/11

 問題は「エッジ」の算出方法。「エッジ」とは、簡単に言えば、シルポートが勝つ確率だ。

 この答えを得るために人類は何百年も眠れぬ夜をすごしてきた。

 答えは何か?

 出走馬、一頭一頭の絶対能力だ、と言う人が採用するのが「スピード指数」だろう。

 インターネットで公開されている「スピード指数」の前5走最高値でやってみたら、買いは④ライブコンサートで勝つ確率が6・87%。

 これは買えない。

 確率論で言えば、13回走って1回勝つのがライブコンサートで、オッズが5・5倍。13分の1で550円得られるということは、このレースでの期待配当は40円ということになる。13回のレースに100円賭けているのだから、

 -60/5

 ケリーの法則では、「賭けてはいけない」ということになる。

 では、わしがやっているラップタイム予想で、買ったシルポートはどうなるかというと、

 単勝12倍だから、アメリカ表記で「11対1」。ゆえに分母「オッズ」は、

 エッジ/11

 わしのラップタイム予想でシルポートが勝つ確率は9・72%。11回走って1回勝つ。金杯で勝てば1200円の配当があるので、11分の1の確率で1200円もらえるので純利益は……なんと……9円!? 9円ちゃかない!?

 ケリー式では、エッジ=(純利益)9÷(賭け金)100=0・09

 0・09/11

 ここに単勝控除率20%が剥ぎ取られるので、

 0・072/11

 単勝12倍で「おいしい」と思った馬券は、ケリー式では「100円買うやつはバカだ」ってことになるのだ。

 ケリーが推奨し、実際、多くの馬券師やウォール街のファンドマネージャーが実践したケリーシステムはわしにこう言っている。

「シルポートの単勝には全財産の0・06%を賭けろ」

 PAT口座の残高が、最大で1万8千円ぐらいのわしにとって、それは「シルポートの単勝には100円賭ける価値もない」ってことだ。

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