「国益」をあげた国があるのならひとつでも言ってほしい
よく、テレビの政治討論番組で「国益」と言い出したら、そいつが勝つ、って構図があったのよ。
国家も株式会社みたいに利益を出す組織だと、ということなんだろう。
そんなわきゃねえのは、誰だってわかるよね。国家は福祉も担っているんだもの。
日本はどう? 対ロシア、対中国、対韓国、対ブラジル、対サウジアラビア……利益を上げたことなんてあったか?
佐藤優くんの人生相談なんか読んでいる場合か?
いっちゃん負けたやつじゃんか!?
官僚組織を株式会社にたとえる手法をとったのが民主党だよ。
官と民、という構図を作って、民、つまり株式会社では、全員クビになっているのが今の官僚だ、という。
バカか!?
株式会社が、永遠に利益を出し続ける、という幻想が終わったのが今。今というより、20年前に終わっている。
そこで出てきたのが、天才数学者が「美しい数式」に大借金を張った金融資本主義で、リーマン・ショックによってそれも終わった。
国家が福祉も担いつつ、「国益」をあげる、なんてこと、科学的にありえるか!?
だから国家はブルース、叙情にすぎないのである。
北朝鮮を絨毯爆撃して、アメリカは世界を民主化すればいいはずなのだが、しないのは、敵が必要だからである。
北朝鮮という敵がいれば、わしら日本人は「国益のために」一致団結する。
それが、中国にまでトレースされたのが現在だ。
急に言い出されたのは「中国の軍事力は未知数だ」ということ。
未知数?
そんなことはない。ある程度カウントして「脅威ではない」と数年前までは言っていた。
なぜ、突然、「未知数」になるかといえば、国家は恐怖で成り立っているからだ。
人間は進化する? ブルースはロックへと進化する?
そんなことはありえない。
外側の恐怖が、内側の郷愁を生み、国家はブルースのままなのである。
そんで誰が得をするか?
国家の福祉が破綻しても利子を取り続ける中央銀行だ。
あなたが中国に敵意を抱いているのなら、日銀の株主はどうすると思う?
戦争に投資するのだ。それも、中国と我が祖国、日本の両方に金を張る。
科学的に、そんな博打は成り立たないが、恐怖とブルースがあれば、国際銀行家はそこから利益を得る。
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