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2010年12月10日 (金)

リーマン・ショック、戦争の原因を作ったのは、天才数学者たちが、「エントロピーの増大」を数式に組み込んでいなかったからなのでは?

 男度胸でやる相場の世界に、天才数学者たちが入ってきた。いわゆる「クオンツ」。

 彼らはまず、ブラックジャックで必勝法を編み出した。

 ここが面白いよね。

 カジノが対抗手段を出してきたので、彼らはウォールストリートで年収10億円を稼ぐビジネスマンとなった。

 そもそも、カジノで危ない橋を渡るな、とわしは思うが。

 モルガン、シティ、リーマンといった「金主」を持ったヘッジ・ファンドも、インディーズなファンドも、「絶対に利益が上げられる美しい数式」を作ったことに変わりはない。

 そこから、何が起きる?

 こんな危険なことが、他にある?

 年利70%の利益を上げたギャンブル必勝法があれば、ファンド・マネージャーがいくら秘密主義を貫いても、エピゴーネンが出てきて、「どうやって儲けたのか?」ということを、おそらく、数式発明と同じぐらいの情熱で、研究してくるわけさ。

 エピゴーネンの労力は、おそらく、数式発明の10分の1以下だ。

 足跡は消せないし、エピゴーネンはそれをたどってくるから。

 最初の天才は、短時間のうちに「同じ賭けに乗ってくるエピゴーネン」と同じ船に乗る。乗員はうんざりするほどどんどん増える。

 これ、すなわち、エントロピーの増大である。

 そこで賭けをやめるのが賢明なギャンブラーである。

 やめられないのは、70%のリターンを求める大金持ちが、「昨日と同じことをしろ!」とプレッシャーをかけてくるからだ。状況は、どんどこ悪くなっているのに。

 で、天才数学者は何をしたか?

 なぜ、リーマンショックは起こったのか?

 70%のリターンのために、借金をして、賭け金を増やしたからである。レバレッジだ。

 その借金がどこまで増えるか、という数式は誰も考えなかった。

「ブラックスワン」とか、そんなものを持ち出すまでもない。ものすごく愚かな博打打ちがいるだけだ。

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