村崎さんから始まる因果鉄道の旅
ジュンク堂の「売れてる本コーナー」を見ていて、村崎百郎さんの名前を見つけた。
今年7月に刺殺された、なんてこと、ちっとも知らなかった。
ご冥福、お祈りいたします。
村崎さんとは、わし、面識はなかったのだが、3階の文庫本コーナーに行くと、根本敬さんの『人生解毒波止場』が今頃、文庫になっていて、解説で町山智浩さんが、根本さんの『因果鉄道の旅』としか言いようのない事柄を書いている。
で、今、読み返している。
因果鉄道の旅―根本敬の人間紀行 (ワニの本) 著者:根本 敬 |
名著です。
『平凡パンチ』編集部にいた頃、わし、髪の毛を中途半端に刈って編集部に行ったら、根本さんがいて、同じく散髪してたことがある。
編集長の武智京太郎さんが「お前ら兄弟か?」って言って、ガハハと笑って、多分、根本さんは気分がよろしくなかったと思う。
その後、わしは競馬の世界でとぐろを巻いて、根本さんの言う「星」をしみじみ思い知らされることになる。
町田康さんが芥川賞をとっても、チャールズ・ブコウスキーがプールつきの家で死んでも、地べたにいるほうが幸せじゃん?
そういう話じゃないかもしれないけど……とにかく。
根本敬さんは偉大だ。
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