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2010年11月28日 (日)

ペルーサの牝系はミステリアス!

 ペルーサの母、アルゼンチンスターって変な名前だよね。

 アルゼンチンで一年だけリーディングサイアーになった種牡馬、キャンディストライプスの仔の牝馬を地球の裏側から運んできて、日本人馬主が名づけたんだと思うよ、きっと。

 こういう営み、今の北海道の場産地ではほとんど行われていない。

 種付けは、場当たり。「あいてるんなら、ダンスインザダーク付けとけ」ってなもん。

 で、ラムタラを大金出して輸入して、失敗する。

 血の袋小路に入った日本競馬に必要なのは、辺境からの血の活力。

 牛みたいだったノーザンテーストはカナダの馬。

 サンデーサイレンスは、母系にA級馬が一頭もいなかったために、アメリカが捨てたのを拾ってきた。厩務員に重傷を負わせた前科もあったし。母親もクレイジー・ママだった、と聞いた。

 でも、ただ、辺境から牝馬を輸入すればいいか、といえば、絶対にそんなことはなく、ここは、先人の意見に耳を傾けるべきである。

 たとえば、フェデリコ・テシオ。

 テシオ以前のブリーダーは、2400メートルを勝った種牡馬と2400メートルを勝った牝馬をかけ合わせてダービー制覇を狙っていたが、イタリアの貧乏牧場主だったテシオは、アメリカから1200メートルを勝った安い牝馬を買ってきて、イギリス、フランス、アイルランドに連れて行き、実績のある種牡馬との種付けを行った。

 それが「魔術」の始まりだった。

 JCの⑦ペルーサは、そんな物語を引き継いでいる稀有の馬だ。

 母父キャンディストライプスは、マイルでしか勝っていない馬。ヨーロッパの競馬界は、レッドゴット系のこの馬を捨て、金融システムが完全に破綻したアルゼンチンに流れていくことになる。

 もちろん、日本のホースマンは、この馬に見向きもしなかった。

 捨てられた馬より、もっと悲しいのは忘れられた馬だよ。

 さて、テシオの「魔術」「物語」もまた、捨てられ、忘れられるのが競馬。

 辺境のスピード血統とサンデーサイレンスの仔ゼンノロブロイの結合は、「奇跡」を起こすことができる?

 ただ、気が狂った馬が生まれただけ、かもしれないよね。

 今日もまた、ペルーサは変な汗をかき、ゲートに頭突きを繰り返すのか!?

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