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2010年10月 1日 (金)

寺山修司先生の映画『書を捨てよ、街に出よう』はやっぱすごい

 退屈。長回しがうっとおしい。意味不明。

 だけど、この映画を引き継いだ監督は一人もいないよね。

 映画が終わったら何もない、白いスクリーンだけだ、と言って、直後に、映画は29日間で撮り終えて、物語も関係性もウソだ、と言う。

 本当は、そこから始めなきゃならなかったんじゃないか、としみじみ思うよ。

「コカコーラの瓶の中のトカゲ」から「国家」に至るせりふは今もしびれるねえ。

 寺山先生はモーホで変態で盗作魔であったかもしれないけど、わしの原点はこの映画にあった。

 つまり、物語を自明として商品化するやつは疑ってかからなきゃいけない、ってこと。

 その足場で始めなきゃいけないはずなのに、日本の文学ってやつは!?

 そんなことを足場にしてるから、おめえは売れねえんだよ!

 確かにそう。

 でも、後戻りはできないよね。

 読んでしまった、観てしまったんだから。

 ゴダールなんぞ、古典的じゃん!

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コメント

ゴダールは映画監督というよりも画家だと思う。

投稿: CAYONG | 2010年10月 1日 (金) 17時01分

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