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2010年9月24日 (金)

中国「大航海時代」はアナクロ? ジョン・レノン『イマジン』を歌うわし

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100923-00000111-jij-int

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100923-00000065-mai-cn

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100923-00000088-jij-int

 どんどんニュースが入ってます。

 これに対し、

 中国人民軍と全面戦争じゃ!

 右翼の人がそう言いたい気持ちはわかる。

 中国人には、わしらが大切にしている「あなたが本気でそう思っているのなら、やってみればいい」という心がないもの。

「大国」と「大国にいる自分」しかない。

 でもね。

 散るのは覚悟。玉砕。火の玉。

 ってことに行き着くほど、日本人に「腰」があるだろうか?

 高度経済成長の果て、田中角栄は、石油の安定供給、シーレーン確保、円建ての石油取引を画策し、ゆえにアメリカによって潰された、という根強い説がある。

 だとしたら、高度成長の果てに、中国が、「シーレーン」制覇を目指し、今回の事件でものすごく強硬な姿勢を示す理由、「腰」はあるんじゃないか?

 前に書いたが、「アデン湾の海賊」は、中国人民軍の捏造であり、米軍は捏造写真でそれに協力し、孫正義くんのヤフー・ジャパンも、中国発「中国人民海軍の雄姿」を日本のネットでばら撒くことで陰謀に加担した。

「アデン湾の海賊」ほど、あからさまな現代の陰謀はない。

 なんで、中国は、遠くの海で活躍する人民海軍の姿を宣伝したかったのか?

 中国人民軍が、世界の七つの海を制覇する?

 そんな話を聞いて、わしはそれを脅威とも危険とも感じない。

 なぜか?

 グローバリズム、世界標準、ドル支配、マネー敗戦、テロとの闘いといった、アメリカ発の世界支配戦略を散々聞かされてきた人間にとって、中国の宣伝が、あまりにも時代遅れ、アナクロニズムだと思えるからだ。

 大航海時代じゃあるまいし?

 マネーは瞬時に世界中を飛び回り、それこそがパワーの源である。

 わしはそう信じ込まされてきた。

 しかし、実際は、そんなものはなかった、と考えたらどうだろう?

 製造業が画期的な新製品を生み出し、多くの人がそれを欲しがり、企業は借りた金の利子を上回る収益を上げる資本主義社会はとっくの昔に終わり、ウォール街の金融工学とやらが幅を利かせたこの20年が「マトリックス」だと考えたら。

 リーマン・ショックで私が覚えた「めまい」とは、まさにそれだった。

 前の日まで、ロスチャイルド系でアメリカ政府そのものであるリーマン・ブラザーズが、ダメな金融機関を救うために話し合いがもたれている、とわしは考えていた。

 ところが、アメリカの連邦準備制度は、突然、なんの前触れもなく、リーマンに死刑宣告を下した。

 そのとき、金融資本主義は終わったのだ。

 残るは、資源と、腕力(軍事力)だけ、なのかもしれない。

 現に、世界一強い通貨、円を持ちながら、わが祖国は、中国の自己ちゅーで傲慢な態度に、なんら有効な対抗手段がない。

 だとしたら、残る選択肢は戦争しかない。

 戦争反対。

 この4文字を書くわしのなんと無力なことか。

 ジョン・レノン『イマジン』を歌っているわしらのなんと無力なことか。

 歴史を見れば明らかだ。

 ロスチャイルド、ロックフェラー、国際銀行団は、アメリカの同盟国である日本ではなく、中国に投資するよ。

 国家なんかないと思ってごらん。

 この素晴らしいテーゼを、世紀をまたいで実践してきたのは、ロスチャイルド家に他ならない。

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