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2010年9月 5日 (日)

NHKスペシャル

 お父ちゃんが死んで、お金がないから、葬式をせず、二階に運んで、線香を上げ、詫び、年金を受け取る。

 新自由主義、アダム・スミス主義の最底辺を描いた、という意味で、NHKには賛辞を送るが、問題の本質はそこにはない。

 本質は、貨幣、マネーが生み出した悲劇だということだ。

 父親が死ぬように、自分が働けなくなるように、ソニーの最新フル装備のバイオを買っても、買ったとたんに中古品になるように、万物はすべて滅びゆく。価値は損なわれていく。

 それが時間だ。

 なのに、貨幣、マネー、一万円札だけは、万物を超越する。

 今日の一万円は、明日も一万円なのだ。

 化学的には、単なる紙なのに。

 2階でおとうちゃんが腐敗しているのに、紙のほうが大事?

 そんな超越物に対し、利子というものを付加したやつは、悪魔的に頭がいい。

 いや、本物の悪魔でしょう。

 衰えもせず、滅びもせず、逆に自己増殖するのだ。

 ただの紙なのに。

 ただの紙のために、おとうちゃんを二階に運んで腐らせた人間はなぜ、そんなことをしたのか?

 会社をクビになったからだ。

 会社とは何か?

 法人。つまり、ヒト。人間が作った法律上の人間なのである。

 普通の人間は、3月末に、バランスシートを提出したり、決算書を作ったり、監査「法人」からダメ出しをされたりすることはないが、法の上での人間は、そんな、人間にとってどうでもいいことをクリアーするために、人間を切る。

 人間が死んでも、法人はなんにも感じない。

 地球はエイリアン(法人)によって侵略され、人間が人権ゼロメートル地帯にどんどんとはじき出されている。

 死んだおとうちゃんを二階へと運ぶ。

 詫びる。人間だから泣いて詫びる。

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山本小鉄の死は無視?

投稿: 阿久津 | 2010年9月 5日 (日) 23時54分

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