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2010年7月16日 (金)

木村剛くんの表情 無垢と空虚

 はたして、木村くんは、本気で『竹中プランのすべて』などという本を書いたのであろうか?

 ここまで、自分が書いたことに自分が襲われ、殺されかけている事例に出会ったことがないので、わしにもよくわからない。

 イノセントであった、と思いたいし、こんな悪いやつはいない、とも思いたい。

 湯加減がすごく悪い。

 ただ、ひとつだけ確かなのは、紙幣が自然に対して、あまりにも超越的だ、ということだ。

 紙幣がなぜ、存在しているか?

 一万円札は、明日も一万円札だ、とほとんどの人が思っているからだ。その価値は不滅で、明日も一万円札を受け取ってもらえる人がいて、その対価を差し出す人がいる。

 木村くんはそのことを端的に「お金は説明がいらない商品」と言った。

 人間は年をとる。木村くんも「最前線で働けるのはせいぜい20年」と言ったが、紙幣は時間とともに劣化しない。

 木村くんがやった「金融会計監査」をこう表現した人がいた。

「35年を経てきた建物はすべて価値ゼロだ」というのが、竹中プラン、つまり木村剛くんのの銀行監査だった。

 最先端のビルも時間とともに劣化する。しかし、紙幣は時間ととともに劣化しない。

「お金がすべて」という思想はそうやって生まれてきたのだろうが、一方で、紙幣は交換のための便利な道具でしかない。

 お金は劣化しない。人もモノもみなすべて滅びゆくのに。

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著者:河邑 厚徳,グループ現代
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 紙幣の超越性とそれが生み出す災厄を描いた数少ない本がこれだ。

 滅びないものを信じてはいけない。

 紙幣に不滅の超越性を与える、などということは、宗教でしかない。

 株式会社、コーポレーションに「法の上での人間」(法人)という資格を与え、人間と同様の行動規範、道徳を期待するのは幻想でしかない。

 利益の最大化。

 不滅の紙幣を得たエイリアン、フランケンシュタイン、つまりは人間が作り出した幻想と怪物が、世界をめちゃくちゃにした。

 それが、21世紀でしょ?

 木村剛くんは、少なくとも「怪獣使い」にはなれなかった。

 大笑いして、空漠。

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