ああ、スペインよ!
人間はなぜ、同じ愚かなことを繰り返すのか。
うちのかみさんは仕事上、ヨーロッパの国に行くことが多いが、かみさんが「住みたい国」の一番に挙げていたのがスペインだ。
その国で、10年ほど前から住宅バブルが起きていたんだな。
今回、破綻した貯蓄銀行は、非上場の地域密着型の銀行だったようなのだが、バブルの先頭に立って、不動産屋、土建屋、住宅販売会社に信じられない額を貸し付けていたらしい。
リーマン・ショック以降、IMFなどの指導で政府が推し進めてきたのは、40行を超える貯蓄銀行を十数行に統合すること。
日本とまったく同じじゃん!
そしてついに、銀行破綻、国有化、不良債権処理に血税投入、という事態になった。
驚くべきは、それと同時に、まるでこの時期を計っていたかのように、IMFが牙をむいて吠え立てたこと。
強直化した労働市場を改善せよ(ようは時給を下げろ、ということ)!
規制を撤廃せよ(金融屋がより儲かるようにね)!
構造改革を推し進めよ!
日本とそっくりそのままじゃん!
これ、定期的に行っているIMFの調査報告を受けての声明だが、タイミングが絶妙すぎだ。
ちなみに、IMFは日本に対して今、どんな声明を出していると思う?
消費税を上げろ!
それだけ(それだけでも、大きなお世話だし、わしらは喰えなくなるんだが)。
日本からは、ほしいものすべてを盗んでいったからね。
このミッションが、ヨーロッパの小国を一巡りしたら、世界はどんなところになってしまうのだろう。
わしは、中国という国が大嫌いだが、対IMFに関しては、最後の希望なのかもしれない。
中国人民元についてのIMFの調査報告を中国が発表していない、という話がある(IMF声明の公表はその国の政府の判断にゆだねられている、という話もわしは始めて知った)。
IMFが「中国政府は為替操作をしている」という証拠をつかんで報告したが、中国がもみ消した、と主張するアメリカの議員が複数いる。
発表しなくていいのなら、「消費税を上げろ」なんて日本への要求を日本のマスコミは報道せんでよろしい。
本当にひでえ世だが、心配しないでもいいと思うぞ。
IMFから最もひどい目に合わされたアルゼンチンの人々は、その頃からハッピーだったし、今は、政治も安定し、日本よりずっと景気がいい。
なぜ?
反米国家になったからだよ、鳩山くん!!
働いたことのない最高権力を選んでしまったわしらは不幸だが、しっかり喰って、しっかり寝て、適度の運動をして、健康でいれば乗り切れるって!
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