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2010年1月12日 (火)

「書く人」たちはどこに行ったの?

 みんなやめちゃった。

『平凡パンチ』のコラムニストで、今もバリバリなのは、井崎脩五郎先生と杉作J太郎さんだけかも。

 消えた「書く人」はみんなわしよりうまかったよ。

「彼らに比べて中田はなあ」と言われつづけ、へこみまくってた20代後半だった。

 なぜ、うまい人が消えたのか?

 何度も書いてきたが、出版というビジネスモデルが、生産者である「書く人」を搾取するシステムだからだ。

 最近も、大手出版社からの依頼で単行本を書いたのだが、まず、出版部数を編集者が明言しない。

 印税もあやふやなまま。

 それでも、このお話は出版する価値があると思って大急ぎで書いたのだが……(結末はのちほど)。

 つまり、わしは職人ですらない。

 過酷な納期だけがあって、労働の対価がいくらなのかわからないまま激務をこなすのである。

 印税10%というのが、「うまい人」が消えた最大の元凶だと思うのだが、今や、10%もらえたらラッキーという時代になってしまった。

 ノンフィクションを書くためには最低でも半年はかかるよ。

 書いてボツになったらただ働き。出版にこぎつけても、今の出版社は平気で「初版4500部から」とか言うのよ。

 印税6%とか平気で言う。

 半年の労働対価が40万円を切る。

 生きていけるわけがない。

 で、書店で本を手にとってしみじみしようと思ったら、勝手にわしの原稿が改ざんされてたりするわけよ。

 しかも、ものすごくヘタクソにね。

 やってられますか?

 かくして、誰も書かなくなった。

 ハードワーク。40万円。

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