競馬は博打の王様だー!!
震えた。
過剰に期待された若造が後退する。退場する。
2頭が抜け出して、
「押し切れー!!」
赤木騎手の曲芸みたいなムチに反応して、③ネイキッドが半馬身前に出る。
この馬も前走は超絶ラップ。体内に鉈を秘めた馬。本線の相手。一番、怖い馬。
絶望。
「差し返せえ!!」
普通、あそこからの差し返しはない。
それが修羅場、本物のせめぎ合いを制してきた経験であり、
気が遠くなるほどのスピードの持続であり、
つまりそれが、「超絶ラップ」を持つ馬であり、
サンデーサイレンス系にはないクリスエスの血の新鮮さ、野生であり、
血とはつまり、競走馬の「神経」であり、
黒くてでかくて一番美しい馬の思い出であり、
あの馬を縛りつけていた経済原理を、とぼけた名前をつけられた息子が飛び越える。
シャバの原理を超越する。
生物学も、筋肉の力学も、経済原則も、なにもかも。
裏池スラムの夕暮れにわしの心がぽっかりと浮かんでいる。
<馬券を買うという行為は、すべからく競馬は神と闘うことにほかならない。>(浅田次郎)
で、あるなら、わしは神様やんけ。
ま、しばしの間。日が沈むまで。それくらいの間。
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コメント
それはいいのだが、
じゃあマチカネの前走はどうなるの?
あとトランセンドの近2走は最も評価すべき
ラップなんじゃないの?若造呼ばわりはおかしくね?俺も本命にはしなかったけどさ。
投稿: ピース | 2009年9月21日 (月) 22時44分