映画は誰が作っているのか?
仁義なき戦い伝説 (宝島SUGOI文庫 B へ 1-11) 著者:別冊宝島編集部 |
この本のオリジナルに、菅原文太さんは激怒した。
わしは、文庫化の際に、菅原さんに怒られに行って、インタビューをしたのだが、映画は誰が作っているのか、という問題について考えさせられた。
映画『仁義なき戦い』は、新幹線のなかで菅原文太さんが読んだ週刊誌の記事がきっかけであり、企画者は役者なんだな。
菅原さんと深作さんは、東映東京で何度も仕事をしていたが、ヒット作はなかった。
奇跡の作品を作ったのは、菅原文太さんなんだよ。
だから、「松竹100年記念作品」である『忠臣蔵外伝 四谷怪談』はつまらない。
大映でもそうでしょ。『座頭一』シリーズは、いろんな監督が演出したけど、監督の映画じゃなくて勝新太郎の映画なのよ。だから、どの映画も水準以上。『悪名』シリーズもそうだよね。
菅原さんは、こんなことを言った。
黒澤明さんを讃えるセレモニーはたくさんあったが、三船敏郎ウィークってほとんどないんだよ。
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