ノンフィクション作家なんて全員がクソだ!
もうほんと、最悪なのよ。
現代シンポの壇上のやつら。
私の本は比較的売れている、みたいな自慢をする。
雑誌が潰れても、田んぼと山があるから大丈夫、とか能天気なことを言う。
自分の新刊の宣伝をする。
笑いを取っていたのは佐藤優さんのみで、これが、いやーな笑いなのよ。
みんな深刻ぶって、笑いのひとつも取れないんだから、そりゃ、雑誌は潰れるよ!
40代のライターは、発言の大半が先輩に対するヨイショである。
「佐野眞一さんに表現者の条件というお話を伺って、それ以来、自分にそれがあるのか、ずうっと自問自答している」とかね。
40代のプロが悩むなよ!
先輩たちが築き上げてきた世界を知って悩んだりしてるから、パンクロックを作ろう、みたいな気概は生まれない。 気概ゼロメートル地帯。だから未だに、この世界のスターは本田靖春さんなのである。
拗ね者が大看板じゃあ、大向こうがワクワクするはずもないよ。
質問のコーナーになって、読者からまっとうな意見が出た。
「全部、編集者のせいにして、書き手の責任はないんかい? 誰も謝らないのはなぜ? 現代はトレーニングジムだって言うが、レストランでトレーニング中のやつの料理を食わされたら、文句を言うよ。テレビも雑誌も、どれを見てもどれを買っても同じ。質の低下を実際に文章を書いている当事者はどう考えている?」
拍手をしようと思ったけど、誰もしないんでやめた。このシンポ、同業者で固められているから拍手は起きない。
これに反論したのが、客席の女性ライターだ。
「私はいろいろな媒体で書いている方だと思いますが」
まず、自慢。この自意識をなんとかしないと、雑誌は売れないよ。
「企画が通らないんです!」
同感。月刊現代は何度、わしの企画をボツにした?
「企画が通らないから、なんだかなあ、というテーマの記事を書く」
つまりは、書きたいことが書けないから雑誌の質は当然、落ちる、と言いたいんだろうけど、ちょっと待ってよ。
テーマがなんであろうともそれを自分節に持ち込んで商品にするのが職人であって、プロとは、全然、興味のないテーマでも調べておいしいところを必ず見つけるよ。森羅万象、おいしいところはあるよ。
プロなら、絶対に、質を落としちゃいけないのである。
この「言い訳」に対して、大御所が全員、「その通り!」と言ったのには驚いた。
「書きたい、という思いがなければ、絶対に読者には伝わらない」
そう言うんだな。
「あなたの原稿を読んでいる。あなたにも長編が書けますよ」
なんなんだよ、この気持ち悪い世代間ヨイショ合戦は!?
で、結論。
「わしは書かなきゃ死ぬんだから、雑誌が潰れようが関係ない。書く」
お前ら、間寛平か!?
寛平ちゃんは笑えるからいいけど、そんな自己完結を深刻な顔で言うな。そんな決意、他人の活力になるわけないんだから。
雑誌の休刊は市場、資本主義社会で起こっていることであって、「書きたいことを書く」なんて自己完結はまったく無関係である。
自意識。自意識の地獄だ。
自分の企画が通らないんだから、雑誌の質は当然、落ちる。
自分の企画が通れば、あなたにとっても素晴しい世界がある。
そんなことを本気で考えているやつらに未来はない。
犬の一日。こんなにひでえ話し合いを少なくともわしは知らない。
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