中川の醜態、政治家の劣化、そして、株式会社の減少
これは、セットなんだと思うよ。
大元にあるのは、資本主義の行き詰まりだ。
オリックスの宮内義彦の口癖は「ビジネスモデル」だが、郵政民営化のビジネスモデルはこうだ。
「かんぽの宿」が赤字を垂れ流している。郵政をまず、公社化して、銀行屋をトップに据え、最もひどい赤字の施設を売らせる。それが終ってから民営化して、残った優良施設をバカみたいに安いカネで買い叩く。
そういうイカサマをやらないかぎり、株式会社は利益が出せなくなったのである。
そのイカサマに加担したのが、小泉純一郎と竹中平蔵で、その罪を償うときが絶対に来るよ。
構図は、エンロンと少しも違わないんだから。
日本が民主主義国家なら、お縄になる。
で、わしらはどうするか、だ。
株式会社がそういう状況なんで、たとえば、御手洗会長に向かって「雇用の確保を」と言ったって無駄だ。
選挙で自民党が惨敗するのは目に見えているが、民主党政権になっても何も変わらない。逆に、もっとひどい財界とのイカサマが行われる可能性は高い。
何度も書くが、民主党が目指しているのは競争社会なのである。
泥酔会見以上のスキャンダルをやるキャラクターも揃ってるじゃん!
民主党政権も潰れる。
株式会社の代理人である政治家は、株式会社が減少すれば、やはり、生き延びていけないのである。
政治家もマスコミも「次の成長モデル」を見つけられない。
ネオ・コンのフランシス・フクヤマが「歴史の終焉」と言ったのはある意味で正しく、わしらが今直面しているのは、シャイロック型経済、利子経済、レバレッジ経済、借金経営の終焉なんだよ。
わしはまず、利子、配当なき金融が台頭してくると思う。
実際にイスラムの無利子銀行は、成長を続けている。
リスクを負け組に払わせるのではなく、分かち合う金融である。
そんなことをしたら、カネが回らない?
今でも全然、回ってません!
確かなことは、無利子銀行が日本の金融の中心になったら、倒産件数、失業者がここまでひどくはならない、ということだ。
メガバンクから無利子銀行への借り換えによって、企業は延命し、また、延命のために安い商品が市場に出される。
わし、現代の地獄は金策だ、と思う。
最も効果的な経済政策は、金策地獄の緩和だよ。
失業も、結局は金策地獄が原因だよ。
次に出てくるのが、多分、地域通貨なんだろうけど、地域通貨についてはわしは正直わからん。
無利子銀行は支店を増やしているが、ロスチャイルドのお膝元であるロンドンでは、閉鎖に追い込まれた。
ここが人類の闘いなんだと思うよ。
イラク戦争、ガザの虐殺、イラン問題……。
アメリカがイスラム圏で大量虐殺を続け(オバマもアフガンに増派する)、しかし、最悪の国家犯罪である北朝鮮による拉致問題には手を出さない理由はそれだろ。
今回の恐慌で、トルコが世界の金融の中心になることだってありうる。
おもろい時代になってきたやん!
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コメント
最も効果的な経済政策は、金策地獄の緩和ということは、欧米がゼロ金利政策に踏み切ったことは評価するべきなんでしょうか?
投稿: うへ | 2009年2月20日 (金) 23時19分