景気はもうよくならない
整理しましょう。
株式会社は、株主への配当を超える利益を得なければ、存続できない。
多くの株式会社は、株主の配当に加え、銀行からの借金で事業を行っている。
さらに、法人税、社員の保険料を株式会社は払わなくてはならない。
配当+利子+税金+保険料を超える利益を得なければ、株式会社は存続できない。
一方、人間は必要以上のものに金を払わない(払わなくなった)。
ここからが意見の分かれるところ。
株式会社が、総取引の20~30%にもなる配当+利子+法人税+保険料という負担を負い、それを価格に上乗せし、それでも多くの人が買う商品を作れるのか、ということだろう。
今まではできた。配当+利子+法人税+保険料を超える利益こそ、経済成長だった。
産業が、それだけの利益を生み出したから、金融機関は利子を得て存続できる。
株式会社は、常に20~30%の損失を出してもやる価値のある組織として生まれたのである。
今、25%の損を承知の上で作る商品はある?
本当は100円なのに、125円で買ってもらえる商品はある?
ここ300年ほど、そんな奇跡の商品が存在したのである。
遠隔地貿易、奴隷労働、植民地化、産業革命、大量生産、合理化、効率化で20~30%の損が帳消しにできた。
これからもそれができる?
人間は流木ではない。
社会(川の流れ)が、人間を規定するのではなく、人間は流れに逆らってでも生存に必要なものを最低限、求めていくよ。
今まで語られてきた意味で(今までの社会、今までの川の流れで)「景気がよくなる」ことはもうない、とわしは思う。
わし個人が思うだけなんで、反論もすごくあるはず。
だからこそ、希望があるのよ。
今日と同じことが明日も繰り返されるのなら、人間は永遠に奴隷だとわしは思う。
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コメント
25%さっぴかれる
(森巣博いわく)インチキな
日本の公営ギャンブルも
そろそろ終わりですかね。
それとも価値はありますか?
投稿: 最強読者 | 2009年2月 7日 (土) 03時24分