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2008年7月23日 (水)

クローズアップ現代 ペテン師のための公共放送・NHK

 まず、水道民営化は、全世界の金持ちが手を出したい事業だということ。

 WTOは、貧しい国への融資の条件の一つに水道民営化を打ち出している、という事実。

 それを踏まえて、ここ5年で一番ひどいNHKの番組が、昨日の『クローズアップ現代』である。

 ペテン師の言葉をそのまま公共放送で流す。これは許せないでしょ。

 ファンド、つまり、単なる巨大な札束の塊が、地方自治体の水道事業を買収する。

 なぜ、買収するのか? 安定的なリターンが期待できるからである。

 じゃあ、それまで、地方自治体は、家庭への水供給に対して、「儲け」を意識したことがあったか?

 ない。断じてない。

 公共インフラに「リターン」という概念を持ち込むとどうなるか? これは、小学生だってわかること。水道代がその分、高くなるのである。

 NHKの美人キャスターは、「これまで問題は起きなかったのか?」と問う。当然の疑問だが、野村総研(だっけ?)のペテン師は、こう答えるのである。

 マニラで水道事業が破綻したことがある。現在、国で次の事業主を探している。

 これは何たる物言いか?

 破綻したら、元の国、地方自治体がなんとかする。そういうシステムだから、大丈夫。

 さらに、地震などが起こったとき、その損害補填は元の地方自治体がすべき。そういうシステムの設計が重要なんだと!?

 ファンド丸儲けやん!!

 NHKのひどいところは、水道の民営化が、アフリカ、南米で深刻な事態を招いたことに一言も触れないことだ。

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 たとえば、この本に書いてあることは無視していい事柄なのか!?

 デタラメ? だったらロングセラーにはならんだろう。

 で、NHKは恫喝する(出演者がこの面々なんだから、事実上の恫喝だろ)。

 地方自治体は借金まみれで役人はアホなんだから、ファンドに助けてもらう他ないだろう。

 じゃあ、ファンドの正体とは何か?

 年金だろ!?

 日本の年金のファンドマネージャーはアホじゃなかったか?

 日本一のアホだったじゃん!!

 アメリカの年金管理者は?

 サブプライムローン関連商品、買いまくったじゃん!!

 今の日本のジャーナリズムの正義は、そのほとんどが役人をターゲットにした正義である。役人が悪い、という錦の御旗。

 騙されちゃいけない。

 役人が悪い、それを糾す、というジャーナリズムの正義の裏で、わしらからあと500円水道代をふんだくって大儲けしようとたくらんでいるやつらがいる。

 やつらは何者か!?

 わしは「哀れな人」と呼びたいよ。

 かつては、油田を掘ったり、鉄道を建設したり、車を作ったり、テレビを作ったりして、大儲けした人たちなんだよ。そういう人たちがもう、かつての規模で事業が展開できない。だから、みんなで分け合ってきた水を金にかえようという発想しかもてなくなったのである。

 やつらは今、大変に困っている。次の商品がないから。

 水道に手を出して、成功した企業はない。その悪例中の悪例がエンロンである。

 それもNHKは報道しない。

 騙されちゃいけない。

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