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2008年7月10日 (木)

サミットがスカだった理由は?

 2050年にCO2排出量を半減?

 どうやって? なにからやる?

 そもそも、京都議定書はなんだったの?

 議長国の我が祖国は、CO2排出を増やしたのである。

 単なるうそつき。

 ところが、日本人は誰も反省しないし、他の7人のリーダーも日本人を非難しない。

 ジョージ・W・ブッシュだけ、そりゃご機嫌だ。

 イエローモンキーは、問題を先送りするだけの卑怯者だが、テキサス人はウソはつかない。

 久々にそう言って胸を張れるもの。

 そりゃ、インド人、中国人、ブラジル人、メキシコ人は怒るよ。

 うそついて、なにもせんと、ケツをこっちに持ってくんな、である。

 金持ちにできないことを貧乏人がどうやってやる?

 8人は、豪華ディナーを食う。

 石油の高騰をどうする?

 一同沈黙。

 穀物の高騰をどうする?

 一同沈黙。

 なぜなら、このテーブルにつくには、「神の見えざる手」に対する信仰を宣言しなければならないから。食事の前の祈りは、「市場に任せます」。

 つまり、経済に対する政治の力は、昨日、死んだ。

 それよか、問題は、地球温暖化だ。

 日本は南アフリカに原発を建設するんだろ? これで、フェアに原発新設の利権は分け合えたんじゃない?

 8人が満腹して、コーヒーが振舞われる頃になって、中国人、インド人などなどが呼びつけられる。

 CO2排出量を半分にしろ? コーヒーだけ出して何を言ってんだよ。うちの国では、トウモロコシだけの夕食のために流血戦をやっているやつがそこいらじゅうにいるんだぞ!

 つまり、昨日、世界は決裂したのである。

 地球温暖化問題は紛争ではない。この問題を国連に押し付けたら、国連総会もウルグアイ・ラウンドみたいになってしまうかもよ。

 なぜ、サミットは、国益を主張し合う場ですらなくなったのか?

 理由は、サミットの共同宣言を報じるニュースから「ドル」の二文字が消えたことに、如実に現れている。

 もう誰も基軸通貨について語らない。

 ドルが死んだから。

 8人のリーダーは、リーダーであるから、歴史は知っている。

 国家が紙幣を刷りすぎるのは、きまって、戦争を準備したときである。戦費は市場原理を超えた過剰なマネーという怪物を生み出す。

 イラク戦争の場合、連合軍も戦後のブレストンウッズ会談もニューディール政策も期待できないまま、アメリカは単独で紙幣を刷り、単独で理由なき戦争へと突き進んだ。

 典型的な紙幣の死である。

 ブッシュもそれはわかっている。多分だが。8人はみんなわかっているけど、「ドルは死んだ」とは言えない。死人を家族のようにテーブルに座らせている。

 もっと口にできない言葉は……。

「みんなでドルを支えよう!」

 これまでのサミット、晩餐の前の祈りは、すべてこれだったのにな。

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