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2008年6月21日 (土)

サウジアラビアのこと、誰か知っている?

 サウジは今、激しく後悔している国だと思う。

 日本と同様。

 世界銀行、IMFが最初にターゲットにした国が、サウジアラビア。グローバル資本主義は、この国に民主主義を求めなかった。求めたのは、インフラ整備、建設工事、そして、アメリカ軍基地だ。

 70年代のOPEC結成、石油ショックのあと、アメリカは大きく政策転換をする。

 戦争ではなく、エコノミック・ヒットマン政策だ。迷彩服ではなく、スーツ姿のコンサルタントで問題を解決しようという戦略。

 サウジがその戦略にまんまと乗ったことで、アメリカは保守派が大笑いをし、ウサマ・ビンラディンは激怒した。

 かくして、9・11が起き、世界はめちゃめちゃになった。

 考えてもみてほしい。北朝鮮、中国、韓国を攻撃するジャーナリストは星の数ほどいるけど、サウジアラビアの人権状況を報告した日本人が何人いる?

 誰が知る? サウジの民の絶望を?

 一方、サウジの王族は、ウォール街の言うことを聞かなくなった。

 彼らもまた、世界銀行、IMFにはめられた、と思っているから。

 サウジが石油の増産に応じないんだから、反米国家が応じるわけがない。

 OPECとロシア、中国は、「カジノ資本主義」の崩壊を見ていればいいのである。見、だ。アルゼンチン、ブラジル、インド、アフリカ諸国も、見。

 チャベスのベネズエラも押さえられないアメリカなんだから、全世界が、見だ。

 自滅を待っている。全世界が。

 アメリカの自滅だけじゃない。

 属国、日本の自滅はもっと悲惨なことになる。それをグローバル資本主義はただ、見ている。

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