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2008年5月18日 (日)

サイクロン、大地震で「アジアの風」エイジアンウインズ

 うー。

 茶の間で腹ばい。

 一日、18回ぐらいワクワクドキドキして、18回くらい肩を落とし、ゼニカネを失う。水が高きから低きに流れるように。

 それが競馬だ、ってわかっちゃいるけど、全然、当たらなくなったじゃん! わしのラップタイム作戦、冬季限定!?

 ヴィクトリアマイル。ジョリーダンスは不利を受けたけど、不利がなくても差し切りはなかったよねえ。

 エイジアンウインズとウオッカは、まったく同じような騎乗に見えた。

 スローの流れに引っ掛かりそうになる馬を手綱を絞ってなだめ、3コーナーからピタリと折り合う。武騎手も藤田騎手も完璧に見えた。

 唯一違うのは、ゴーサインのタイミング。武騎手、50メートルほど遅かったでしょ。勝った馬が前にいたのに。

 上がり3ハロン33秒台の脚を使えるのは「歴史を変えた馬」「日本の至宝」ウオッカだけだ--。武騎手にはそんな信念があったに違いない。それはわかる。

 しかしなあ……。

 借金地獄「浦河の星」メイショウサムソンに続き、またしても2着。

 春のGⅠ戦線で思うのは、「武豊の時代」の崩壊だ。

 武騎手がコンダクターとなったレースがほとんどなくなった。

 誰も第一人者を意識せず、好き勝手な騎乗をする。地方出身ジョッキーはもちろんのこと、川田騎手、藤岡騎手、秋山騎手、松岡騎手にとって、武騎手はすでに「目標」ではないのかもしれない。

 だから、今の競馬は面白いのだが……。

 でも、ちょっと調子を落としたスターホースに「とりあえず武騎手を乗せてみる」という発想は建設的だろうか?

 困ったら武騎手、ってのはやめてほしいとわしは思う。それをやめれば、

 ウオッカに四位騎手が乗っていたら……。

 メイショウサムソンに石橋騎手が乗っていたら……。

 少なくとも、そういう仮定での後悔はなくなる。

 今や、武豊騎手は「完璧に乗って負ける騎手」なのかもしれない。

 岩田騎手のどこがどう、武豊騎手より優れているのかさっぱりわからんけど。

 とりあえず、岩田騎手は追いまくってくれるんでストレスが少ないのは確か。

 いずれにせよ、競馬は過渡期である。

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