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2008年4月 8日 (火)

映画『靖国』と右翼青年

 ニュース23に出た右翼青年は潔い。映画を観ずに街宣活動をしたことをちゃんと自己批判していた。そして……。

「俺たちには街宣車しか言論がない!」

 この言葉は、マスコミの一員として重く受け止めるべきだろう。

 街宣車というメディアを得て、彼は行動を起こした。それは評価する。

 この国では、年金が崩壊しても、75歳以上が後期高齢者になっても、若者の半分が貧困でもほとんどの人が行動を起こさない。明日、中国大使館に行ってみようと思うのだが、チベットの人たちと連帯しようとする日本人は何人いる?

 しかし、右翼青年の言葉を聞いていて、やはり問題の根は深い。

 彼は情報のみで行動したからだ。週刊誌の記事を読んで「反日映画」のことを知り、週刊誌情報のみで怒り、行動した。つまり、私の同業者が火をつけた。

 ボクシングの亀田フィーバーから亀田バッシングに至る行動原理とまったく同じ。

 情報が火をつけ情報が火を消し情報が人々を怒り狂わせる。

「亀田問題」では、みんな亀田の試合をテレビで観た。今回の『靖国』問題では、火をつけた週刊誌記者、映画を観たのか!?

 さらに底、前提がどんどん抜けているのが、我が祖国の現状だ。

 昨日深夜の日テレのドキュメンタリーは、戦中日記を発掘し、現場に赴き、南京で何が起こったのか、追及する男が登場した。

 これが「知識」。「情報」とは違う、とわしは言いたいんだけど、これもまた、テレビで流された「0円情報」なんだよ。そういう風に「平成」される。

 右翼青年は「南京大虐殺の写真が出てくるのでこれはドキュメンタリーではない」と言った。この情報源もまず間違いなく私の同業者が見てもいないのに書いた記事だ。

 テレビで顔をさらし、自己批判までした右翼青年は潔い、と私は思うが、そんな「情報」に体を張るなよ、と言いたくなる。

 アメリカでは、ヒラリー・クリントンの「恐怖体験実話」「悲話」がインチキだと、批判されている。

 気候変動に関する政府間パネル(だっけ?)は、ノーベル賞を獲ったが、この冬、世界の気温が高くなったのか低くなったのか、まだ発表していないでしょ?

 少なくとも我が祖国は寒かった。4月になっても地吹雪があった。我が祖国に押し寄せた流氷は減ったか!?

 地球温暖化、この目で見ないうちは、わし、絶対に信じまへんわ。

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