トゥーレイト!
遅すぎるけど、やっと日本人は「改革」の意味を噛み締めた。
「改革」とは、民主主義政府と一体化した私企業が、純利益を最大にするためのミッションである。
それは同時に、産業資本主義が完全に行き詰った、ということでもある。
分業をし、効率を上げ、労使協調で商品を作り、労働者である消費者が喜んで商品を買い、丸く収まる社会。
それはすでにないので、資本は社会のゆがみに集中する。
我が祖国では、高齢者の医療費が今の制度ではどうにもならなくなる、というゆがみである。
ビジネスチャンスはもう、そんなところにしかない。年金の不安も商機、健康保険の不安も商機。
アメリカの保険会社がなだれ込んできて、高齢者向けの保険を売りまくった。
「福祉国家」をぶっ潰さなければ、アメリカン・ホーム・ダイレクトもアフラックもAIGも、我が祖国で利益を出すことはできなかった。
先行きの不安を作り、「50・80よろんで」と猫なで声を出し、高齢者から月3000円を搾り取った。
純利益至上主義のアメリカの保険会社にとって、郵便局の簡易保険こそ、「絶対に勝てない敵」で、ゆえに、異常な郵政選挙は決行され、我が祖国の国民はアメリカの保険会社に投票をした。
それが「改革」の正体。公共サービスを弱体化し、民営化し、一握りの大金持ちで分け合おう、というミッション。それが可能なら、資本は、モノを作る苦労なしで大儲けできるよ。
ザ・チルドレンズ~は日本の電線網を狙っている。実際、狙っているんだから、次は当然、水道、ガスだ。ようするに、公共料金と呼ばれるものをすべて1000円増しにして、、大儲けしようという魂胆なのである。保険で言えば、国民健康保険料を3000円増しにするミッションが我が祖国で大成功を収めてしまったんだから。
でもね、グローバルに見れば、このミッションは大失敗だ。
南米中南米は、ほとんど反米野党が選挙で勝った。
ブラジルもアルゼンチンも景気はいい。
戦争、暗殺を最終手段としたアメリカの戦略は、イラク、アフガンで破綻した。
カーライル・グループとディック・チェイニー一派は、シリアを次のビジネスチャンスにしたいらしいが、CIA情報、この期に及んで誰が信用する?
聖火騒動で中国とフランスは握手をする、とわしはみる。
となったら、「ドルの仲間」はこの地球上で何人いる?
本当にちっちゃい一部地域。日本列島、朝鮮半島の南半分は、仲間であり続けるらしいけど。
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