朝まで生テレビ 経済だけはやるな!
非常にくだらない。
どう考えてもダメ。
テレビが経済を討論するときはいつもそうだ。
端的に言えば、持ち時間がない。
ケインズが死んだかどうか、わしはそれこそが重要議題だと思うが、それをやり始めたら、アホな司会者が切るよね。
ゆったりと、根本論からやる経済番組をどこか作ってくれませんかね。ネット番組でもいいから。
ケインズの功績を述べておこう。
世界大恐慌から世界大戦に至る、想像を絶する大量虐殺に対して、ケインズは、国際取引は新しい国際通貨で行うべきだ、と主張した。
つまり、ドル決済を続けていれば、また人が死にますよ、ってことだ。
国際会議でこれは却下された。
しかし、ヨーロッパはケインズの遺志を引き継いでユーロ圏を創出した。
ここで重要なのは、「ユーロはドルに勝てなくてもいい」と明確に打ち出したことだ。
案の定、ユーロ創設時、ユーロ安が世界的な問題になった。
でも、私が「ヨーロッパ型資本主義」と何度も書くのは、アメリカ型資本主義、グローバル資本主義に対し、ユーロ圏は人を殺さないでもできる資本主義を、現在、できていないとしても、明確に目指している点。そこを評価するからだ。
ケインズは生きている。
小泉純一郎によって、ケインズは一時的に殺されたが、福田総理の政策の中には、まだ、ケインズはかろうじて生きている。
問題は、日本においてもアメリカにおいても同様。
「変化」とか「弱者救済」とか「格差是正」とか「社会正義」を叫ぶ民主党の中に、「人を殺さない経済学者、かつ人を殺さない資本主義者」ケインズは生きているのか!?
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