フランス、五輪ボイコット?
サルコジ大統領が「すべての選択肢は開かれている」と言ったとか。
真意がわからんなあ。
サルコジが急に人権派に変身?
そんなわきゃねえ。
工業、農業分野両方で、世界一の「買い手」となりつつある中国ともめたい先進国があるか?
中国がバブル崩壊となれば、大恐慌は目の前だ。
唯一、考えられるのは、やはり、ドル支配の問題だ。
世界の通貨は今や、ユーロの一人勝ち状態。円高もドルに対して円は強いが、ユーロに対しては連動しない。ユーロは常に強い。
対イラク有志連合の通貨が暴落しているのである。
それでも、国際決済がドルで行われているの現状で、その現状は実は底が抜けている。
たとえば、アルゼンチン。わしのカミサンはタンゴの国際フェスティバル出演のギャラ、「ドル? それともユーロ?」と問われ、間髪いれず、「ユーロ!」と答え、ユーロを日本に持ち帰ってきた。
当然だ。100円当たり60円も得するからだ。
これ、ヨーロッパの話じゃない。
世界中でユーロ取引が広がっているのである。
ところが、国際取引が最もホットな地域、中国では、ユーロでの支払いはまだ一般的ではない。
つまり、慣習としてのドル支配。
フランスにとって、チベットでの勇気ある人たちの蜂起は、慣習を突き崩す絶好の機会となったのではないか。
ドル支配の根本的な矛盾は、基軸通貨を単なるアメリカの私企業が自由裁量で印刷しまくっていることである。
だから、ブッシュは常に強気である。
当然、単なる私企業FRBの不況対策は日銀や日本政府より100倍早い。
しかし、早いからって、紙幣を印刷して渡すだけ、って不況対策をやっていたら、1ドルは50円になっちまうよ。
根本の問題は、アメリカが製造業の海外移転を推し進めた結果、アメリカはモノがまったく作れない国になり、経済力が金融のみになり、ウォール街の代理人しか大統領になれなくなったことである。
バラク・オバマがそうであるように。
じゃあ、どうすりゃいいの?
中国が「五輪ボイコット」をネタにサルコジに恫喝されたって、どうってことないだろう。
ハイ、わかりました。今後、輸入、輸出代金の支払いはユーロで決済します。
何の問題がおきる?
輸出で倍近く儲けられる。輸入はまだまだ小さい。
何の問題もない。
それは中東の産油国にもいえること。
サルコジの突然の発表は、そういうことなんじゃないの?
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