ダウ、急反発してまっせー!
さあ、日経平均も、って目覚まし時計を早めにセットしている人も多いことと思う。
買いじゃ、買い。
しかし、なんで、急にアメリカの株価が反発したの?
ネットのニュースじゃ、「主要国の中央銀行総裁が国際決済銀行で会議を開き、連携してアメリカ経済を救おう、ということで合意した」らしい。
ん?
日本はすでに主要国じゃない、ってこと?
我が祖国、日銀総裁人事で大揉めに揉めていて、それどころじゃない?
いや、違うな。やっぱり、日銀総裁はすでにグローバル資本主義の番外地に押し出されているんだよ。仲間はずれ。
だって、日銀総裁は何もできないから。不景気になっても、利下げすらできない。マネーの量のコントロールができない。
そんで、次期総裁候補の武藤くん、日本の景気について質問され、「素晴しい回復を遂げている」と答えたとか。
これ、聞き流せないでしょう。
私が持っている百円玉、「対にら為替ルート」で価値が半分になっているんだぞ。
1ドル101円台まで円高が進んだ局面でのこの発言、どうよ?
もう、我が祖国には経済を語るべき偉い人はひとりもいない。アホしかおらん。
そんで、1ドル87円とかになったら、わしらが受け取るべき年金をジャブジャブ使って、ドルを買いまくるのが日銀だ。1995年、オウム真理教事件で揺れていた我が祖国で、わしらが受け取るべき年金が円高阻止のためにいくら遣われたのか、いまだ不明。年金問題を追及する民主党議員やジャーナリストは、ヒーローだが、この問題を追究する人はひとりもいない。
これがまさに「消えた年金」なのである。
わしらの納めた年金がドル札に化け、それが円に交換されて社会保険事務所に戻されたのかのどうか、すら、定かではない。
確かなのは、わしらの収めた金が大きく減ったことだけだ。価値が下がり続けるドル札をわしらの年金で買ったんだから。
そして、核兵器の恐怖をゼニに替えた冷戦が終った今、核に代わる最終兵器が為替なのである。
プラザ合意は日本に投下された第3の原爆だった。
その後の日銀、大蔵省、自民党のアホぶりはこれを読んでくれ。
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マネー敗戦 (文春新書) 著者:吉川 元忠 |
結局、ダウの反発の材料となった主要国中央銀行総裁会議ってなんだったのか。
ヨーロッパの経済ニュースをネットでチェックしてみてください。
たとえば、ドイツの中央銀行の親分は「アメリカのサブプライム問題の影響は少しだけ」って言い切っている。
ヨーロッパはアメリカを助ける気なんてさらさらない。
じゃあ、誰が助ける?
サウジアラビアか、カタールか。
そこで、ビンラディン一族と同じ金庫に手を突っ込んでいるバラク・オバマの登場とあいなるわけである。
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