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2007年11月10日 (土)

円安に嫌気?

「バブル崩壊にゴー!」ってやってて、まず恐ろしくて、だんだん笑えるのは、「なぜ、株は下がったのか?」という問いにたいする答えだ。

 134兆円が消えた日、証券会社の窓口において、一番多い質問はこれだった。

「景気がいいのに、なんで株が下がるんだ!?」

 わかりません。わしにも。

 日本経済新聞を見れば、自動車、電機メーカーなどは、軒並み史上最高益で、ゼネコン、不動産だけじゃなくて、キリンなど食品メーカーまで、外国のホテル、ビルを買いまくっている。国内でも、リゾートマンションが売れまくっている。

 なのに、ブラックマンデーをはるかに超える株暴落。

 なぜ? という問いに、日本経済新聞はまずこう書く。

 アメリカの株安に嫌気さして。

 ダウ平均が上がっているのに、株急落。なぜ?

 ソ連など国際情勢の不安定さを反映して。この時期、日本経済新聞社説は、日本経済の底が抜けていることを完全無視して、ソ連への心配、日米構造協議はアメリカの言う通りにしろ、ってことばかり書いている。

 読者は大損こいているんだぞ。

 理由が見つからなくなると、なんじゅっぺんもこう書いた。

 円安に嫌気して、日経平均も続落。

 逆だ、逆!

 輸出産業、ホンダ、ソニー、キャノンなどは円安で大儲けだよね。ジャパンマネーの強さの源泉は輸出産業にあるんじゃないの?

 そもそも、株安の理由になっていない。円安とは、日本がビジネスの場として見捨てられた、ということだ。金も人も逃げていっている。

 当時の日本人には、それが見えない。貿易黒字はシワシワのパーにしぼみ、1990年代初頭に確か赤字になり、低金利だから日本で稼ごう、というウォール街のハゲタカどもに、「人手不足」だから金利引き上げ、って冷や水を浴びせた。不動産融資の総量規制ってのは、金利による誘導じゃなくて、「金を出すな」という資本主義400年のなかでも有数のダメ政策である。ジンバブエが最近やった、「物価半減政策」に等しい。

 ケインズは泣いているよ。「なんで、人類は大恐慌と世界大戦を経験したのか!?」と。

 あと、90年代の日本経済新聞より小さい活字の『一馬』に前のめりになって、しみじみ思う。競馬トラックマン数十人が、81日間にわたって、全員、予想を外す、ってのはありえない。お会いして初めて知ったが、『競馬エイト』の吉田均さんは高卒の元フリーターだよ。

 しかし、日本経済新聞は1990年4月4日に東大教授、竹内啓さんの論文を掲載し、こんな見出しをつける。

<経済教室 (トリプル安は)実体経済への打撃軽い 消費需要なお堅調 カギ握る金融引き締め策>

 アンハッピー? おっぱっぴー!! 

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