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2007年11月 9日 (金)

バブル崩壊にゴー!

 いやあ、単にヒマ、ってことでもあるんだが、日本経済新聞でバブル崩壊にタイムスリップ、ってやってたら止まらなくなったのよ。面白すぎて。

 1989年の大納会が東証の市場最高値で、90年の大発会が暴落。ここで、バブルは崩壊しているのに、日本経済新聞に「バブル」の3文字を発見するまで、3日もかかった。

 90年代の元旦から、なんと81日後、やっと、バブルが崩壊してくれました。3月22日夕刊の見出しは、

 日経平均株価3万円割れ

 社会面で27歳の証券マンはこう語っている。

「こんなに下がり続けたのは初めての経験。気味が悪い」

 株運用専門家の匿名座談会では、

「市場参加者がみんな夢を見ていたという気がする」

 逆に言えば、81日間、何十人ものアナリスト、バンカー、大学教授、ファンドマネージャーなどなどが、根拠のない楽観を垂れ流していたことになる。

 その中でバカの大将は誰かといえば、これはもう、間違いなく、日銀の三重野総裁(当時)である。

 3月20日、日銀は公定歩合を1%引き上げるのだが、その理由がすごい。

 三重野さんが、日本経済の問題点として、イの一番にあげたのは、なんと「人手不足」なのである。

 実質経済は大変によい。物価も安定してきた。しかし、人手不足は深刻で、人件費の急騰がインフレ懸念を生み出している。

 だから、金融引き締め。

 すごい理論だよね。このじいさんは、最もお金があるところ、最もお金が動いているところをまるっきり見ていない。

 株価の暴落によってすでに何十兆円もの金が消えていて、外国人投資家は手仕舞い。つまり、資金の流出が本格化していたのである。

 円安は1ドル160円に届こうとしていた。三重野さんが大好きな実質経済でいえば、もう日本で商売はしないから円はいらない、ということでしょ。これは、外国人ビジネスマンの日本からの撤退である。

 お金がどんどん逃げていっているのに、円の供給過剰、インフレ懸念から、金融引き締め。金利を上げれば、米欧との金利差はなくなり、円高に転じ、株式市場も安定化する。

 そうしたら、株も円もつるべ落としである。

 なんでそうなるの? と聞いたら、三重野さん、なんと言ったと思う?

「アンハッピー。(円安は)相当投機的な動き」

 280万円でNTT株を買った人は、どうすんの? 売り出し価格割れの100万円になっちまったのよ。

 バカのナンバー2は、三重野さんと常に対立していた当時の大蔵大臣、ハシリュー先生だ。

「利上げはいいタイミング」「今日、日経平均が上がってくれればいいんだけど」と気味悪く笑ったら、ドカーン、大暴落。

 株式市場だけで、134兆円が消えた。

 よーし、じゃあ、やったる。やらいでか。

 ハシリュー先生が何をやったのかというと、五日後、悪名高い、「不動産融資の総量規制」なのであった。

 日本経済新聞を読んでいる「できるビジネスマン」は、紙面の中に「大暴落の要因」を探そうとしたはずだ。

 なんと解説してあったと思う?

 追証発生がさらなる下落の要因。

 ……腰が抜けた。

 こんな活字の無駄は未だかつて観たことがない。

 株が暴落したから追証が発生したんだろうが!?

 つまりは「株価が下がったから株価が下がった」とプロの経済記者が書いているわけで、推定5歳児だ。

 まさにアホアホ合戦なのだが、一貫して知性的に動いていた人もいて、その代表がソロモン・ブラザース東京支社長のデリック・モーンさんなのだが……。

 日米構造協議、ソロモン・ブラザース、日経平均先物、暴落を予言してたミルトン・フリードマン教授……などなど、アメリカの日本総攻撃についてはまた、稿を改めて。

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コメント

当時は学生でしたが、父が不動産をやっていたので、そのときのバブル崩壊具合はよく覚えています。当時の三重野総裁は「平成の鬼平」なんて持ち上げられながら「バブル退治」とばかり金利を引き上げてゆき、一方の橋本蔵相はご指摘の通り「総量規制」で、不動産投機のすべての退路を断ちました。
確かに「地上げ」も「土地転がし」もよくはなかった。けれども、そうなることを許した政策(プラザ合意以来の低金利政策、住専問題、そしてリゾート法)に責任はなかったのか。低金利時代に投機に狂ってしまった人々の姿も見ていなければ、総量規制ですべての活動が手詰まりになり、見えない縄で首を絞められていった業者の姿も見ていない。あの頃の不動産業者の阿鼻叫喚、断末魔ぶりは忘れられませんね。

投稿: 担当S | 2007年11月 9日 (金) 13時05分

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