アブグレイブ刑務所は臓器摘出センターだった!?
火曜日は、池袋西口ツタヤの半額デー。ものすごい行列に並ばされたが、『イラク-狼たちの谷-』を借りる人は一人もいねえ。
面白いよ、この映画。「トルコのランボー」と言われている通り、撮り方はハリウッド・アクションなんだけど、いきなり、結婚式をやっているクルド人の子どもを米兵が殺す。
祝砲を打っただけで、「テロリストを育成している」と米軍が判断したらしい。
参列者はコンテナに入れられてアブグレイブ刑務所に連れて行かれるのだが、運転してる米兵が、「窒息死してしまいますよ」と言うと、上官が、コンテナを自動小銃で撃ちまくる。
「空気穴を開けてやったんだ」
全員虐殺状態で刑務所につくと、アメリカ人医師が怒鳴る。
「生きたまま連れてこないと臓器の摘出が出来ないじゃないか!」
すげえ! で、この狂った医師を演じるのが、『ビッグウェンズディ』でデビューした役者なんだな。
『地獄の黙示録』か!?
主人公は、トルコ人の元特殊部隊のやり手、って設定なんだが、この役者、2001年9月11日にニューヨーク行きの飛行機に乗っていたビジネスマンだった、というのもわけわからん。アメリカで大儲けしようと思ったが、テロ事件で祖国で生きることを決意し、なぜか、『狼たちの谷』というトルコのテレビシリーズの主役に抜擢!?
でも、皆の衆。考えてもみてくれよ。この5年、シナリオライターは、アメリカ擁護の脚本を書くのと、反米映画の脚本を書くのと、どっちが楽?
やっと、イラク戦争のダークサイドを描く映画がハリウッドからも生まれて来ているが、私らからすれば、「この程度の真実がアメリカ人にはショックなの?」と逆にショックを受ける。
日本人にとっても、見たくない映画なんだろう。
でも、これがグローバルな世論なんだと私は思うぞ。
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