小沢一郎の謎
自論の全否定。多数派の意見の封殺。世論の軽視……。
そういう批判が出ることはわかっていただろうに。
わかっていながら、それでも波風立て続ける、小沢一郎という人に、私はめちゃめちゃ興味があるね。空気が読めない、にもほどがある。
彼はまず、田中角栄の番頭である。日本型ケインズ主義の権化であり、どぶ板選挙と金権政治の申し子。外交的には、親中国である。
田中角栄から見合いを勧められた相手とあっさりと結婚し、権力を目指した縁故型政治家でもある。
田中の自論でもある「総理より幹事長が面白い」を実践し、金と実権のリアリティに固執してきた人でもある。
「今の民主党では次の総選挙には勝てない」
「民主党は政権担当能力がない」
今回の辞任騒動の一局面は、松下政経塾系の理想主義者、マルクス系の理想主義者の群れの中で老いたリアリストが「しんぼうたまらん」となった結果であることは間違いないだろう。
しかし、だよ。リアリストがなんで、大汗かいて神輿を担いでいる人たちをこうもあっさりと裏切れるのか。
それも一度や二度じゃない。小沢さんは、「いざ、勝負!」ってときに仲間を裏切る。
今日もテレビのニュースショーを観てみたが、テレビの結論は「そういう性格なんでしょう」でしかない。
私が今一番会いたい人は、浜田幸一さんである。
「先輩」ハマコー、小沢を叱る、という企画に興味のある雑誌編集者は、是非、ご一報を。もちろん、パクッてもいいよ。面白い記事になるのなら。
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