藤川球児の魔球は消えた
勝った。勝ったけど、ホンマ、苦しかった。
岡田監督は、「背水の陣」を解いてしまった。
首位に立ったからか?
ウィリアムスは戻ってきたが、7回マウンドには江草。
二岡はプロのなかのプロ、失投は打ちそこなわない。同点。
今日一番、苦しかったのは、藤川球児だろう。
魔球「ストレート」はもう投げられないんだから。
空振りが取れない。芯を外せない。なぜなら、「魔球」は、単なるストレートになってしまったからだ。
肩をぐるぐる回すポーズは、今シーズンから。シーズン初めから本調子ではなく、疲労が追い討ちをかける。
精神力しか残っていない。
藤川の投球までのしぐさは、合気道だと私は思う。本人に確認してみたいといつも思う。
「魔球」は「気の外し方」でもあると思う。
対する小笠原道大が、どんな打撃練習をやっているか、知ってる?
バントの構えから流し打ちでレフトポールを狙う、という打撃のくり返しである。
で、試合になると、ヘルメットが吹っ飛ぶフルスイング。
変化球を投げた藤川に「ちんちんついとんか!?」と怒鳴った清原和博とは明らかに違う。
「ミートの達人」にフォークを投げ、藤川はタイムリーを打たれてしまう。
苦しい。
「魔球」はもう投げられない。
あとは気持ちだけ。
格下からは必ず打って、ニタニタ笑う二岡には、異変を悟られてはいけない。
本当によく勝ったと思う。
阪神優勝!
絶対に優勝だ!!
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