「美しい星」で起きる逆チャイナ・シンドローム
|
チャイナ・シンドローム 販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
今朝のWOWOWはタイムリーでしたな。
朝刊には唐突に安倍くんの「美しい星50」計画。テレビをつけると原子力発電所パニック映画。
でもね、これ、唐突じゃない。参院選対策でもない。
90年代後半から続く日米の経済ミッションの総仕上げである。
1979年、スリーマイル島事故。以後、アメリカでは原子力発電所は新設されていない。
我が国の状況はご存知の通り。臨界事故隠しをはじめ数百件の事故隠しが発覚し、東京電力はすべての原子炉を停止し、首脳陣は退陣に追い込まれた。
英国も同様。ドイツでは原発廃棄を進めてきた。
史上最悪の核事故を起こしたロシアはいうまでもない。
先進国では新しい原発を建設できなくなった。
困ったのが、日米の原子力発電所関連企業である。事業計画全部見直し。
「原子力発電所を海外に輸出させろ!」というアメリカの業界のロビー活動が頂点に達したのが、1997年頃。つまり、クリントンとゴアに圧力がかかった。業界の言いなりになったクリントンは、日中首脳会談で「原発輸出解禁」を約束した。
ちょうどその頃、我が国ではひっそりと「解禁」がなされている。政府が、メーカー、商社に自粛を要請していた原子力発電関連の装置、設備の輸出を「事実上」解禁したのである。
アル・ゴアくんが「CO2削減行脚」に出たことも、もちろんミッションの重要な一部である。
映画『不都合な真実』を観て、急に環境問題に目覚めた(ように見える)安倍くんは、唐突に「CO2削減のために原発20基を新設する」と発表。
これは本当に唐突。臨界事故隠しが発覚した直後に、どこに原発を作る気なの!?
もちろん、ブッシュくんも一味である。2004年、ブッシュくんは原発の対中輸出を解禁した。
ゴアくんが自家用ジェット機で熱心に飛び回るのには理由がある。これがものすごい儲け話だからである。
それは、日本製鋼所の株式ニュースを見れば一目瞭然だ。
日本製鋼所、通称アームは、戦艦大和の大砲を作った会社で、今も戦車を作る堂々どっこの軍需産業だが……。
最近、原発用部品の生産を倍増するために3年500億円を投資することを発表した!
アームはなんと、原発用部品では世界シェア8割! ゆえに長く不遇を囲ってきた国策企業なのだった。
サムスンに散々にやられまくった日本の電機メーカーもこの話に乗った。
現在、ディック・チェイニーくんらが中国に激しく売り込んでいるのが、東芝、日立、ゼネラル・エレクトリック、そして事故を起こしまくった東京電力4社共同開発の改良型沸騰水軽水炉(ABWR)なのである。
これが安倍くんの「美しい星」の正体だ。
中国で原発事故が起こったら「美しい国」日本はどうなる? 黄砂被害をみれば、誰だってわかるよね。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。


コメント