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2007年5月 1日 (火)

9・11からの5年半

 我らが阪神タイガースも苦闘が続くが、わしもまた、言説のいばらの道を歩み続けているのかも。

 2001年9月11日以降、なんで世界はかくもむちゃくちゃになったのか、未だにさっぱりわからないからである。

 何冊の本を読んだだろう。読んだけど、回答はなし。映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』に感動したが、『華氏911』にはがっかりした。結局、ブッシュも小泉も選挙で勝った。

 イラクで爆弾テロ60人死亡、という朝日新聞の記事はどんどん小さくなり、アフガニスタンの記事はすでにない。オフロード車の隊列で大仏破壊の現場に現れ、指揮したオサマ・ビンラディンは未だにつかまらない。全世界の注目を集めた遺跡破壊現場から、なぜか、アメリカの情報機関はオサマの尾行をやめた。

 寄り道はベンジャミン・フルフォードのトンデモ本で、こういうの読み始めると止まらなくなるのは、矢追純一世代の宿命である。今日、ジュンク堂に行ったら、「テロ捏造は捏造」と反論する本がちゃんと出てて、フルフォードさんがアメリカ政府の報告書を読んでいない、という事実が暴露されてたのは笑ったけど。

 単行本作者が基本資料を読んでいない。長すぎて読めるもんじゃない? UFO本作家など「真相」の二文字を使いたがる人がよくやることだ。書名に即して言えば、「暴かれた9・11疑惑の真相への疑惑」ということになる。ま、短時間で熱中して2冊も読んだし、こういう陰謀本はどんどん出版してもらいたいと思う。がんばれ、ベンジャミン!

 でもね、世界貿易センタービルのツインタワーが崩壊した破片を受け、その衝撃で第7ビルもきれいに真下に崩れ落ちた、という説明は信じられる? 三つのビルがすべて、ワンフロアーを押しつぶす形で真下に落下して行ったのである。第7ビルの場合、ワンフロアーの崩壊じゃなく、全体が爆破解体されたように見える。ビルを支えていた柱が一本なら説明がつくが、複数なら、それが同時に強度を失ったということ? 突入した飛行機は一機で、ならば、突入面の柱の強度だけが著しく劣化するはず。破片を受けた第7ビルも同様。複数の鉄筋でビルを支えているのなら、まず、一角がどすんと落ちるんじゃないか。

 わからん。

 じゃあ、「9・11」がアメリカの自作自演だと仮定すると、その動機はもっとわからん。

 私が「世界がむちゃくちゃになった」と言うのは、国際政治の本質が利権をめぐる暴力闘争であっても、少なくとも私が生きてきた時代には、それを覆い隠す甘いオブラートが準備されていたからだ。「民主主義」という名のオブラートが。

「9・11」以降、アメリカが高言する理屈は、私のような人間には1から10まで理解不能なものに成り果てた。イスラエルのパレスチナ人への弾圧に怒り狂ったアラブ人に理解不能なだけじゃない。人類にとって理解不能。この5年、アメリカの威信は地に落ちた。

 まがりなりにも数十年、人類を説得できた理屈を自らの手で通らなくするためにテロを自作自演?

 そんなわきゃねえ。

 古本屋で広瀬隆さんの『赤い盾』を手にとって、「そういえば、広瀬さんは9・11についてなんて書いたんだろう」と思い、これを読んでいる。

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 ますますわからんようになる!

 広瀬さんお得意の系図では、今や「地球環境問題のヒーロー」アル・ゴアこそ、影の世界経済支配者の代理人であり、石油メジャーから送り込まれた人物である。それに対し、ブッシュが掲げたのは「思いやりのある保守主義」で、クリンjトン政権を操ったユダヤ人を閣僚から一掃した。キリスト教原理主義勢力によって大統領となったブッシュは、外交より内政、外交は波風立たなきゃそれでいい、という姿勢でスタートしたはずだ。国際的に孤立しても「キリスト教徒=アメリカ人」がやっていけりゃそれでいい、というテキサス共和党気質の権化である。バイブルベルトが生んだ大統領。もちろん、ウォール街の支配者たちは「こいつも操りやすい」と思っただろうけど。

 今の世界のわけのわからなさは、対立項が、ともに「原理主義者」だ、ということかもしれない。広瀬隆さんは「オサマ・ビンラディンは帰る家を失ったパレスチナ人の悲しみ、怒りを代表して大立者になった」と堂々と主張する。私の友達にもこんなビンラディン支持者が複数いる。

 そりゃちがう、とわしは思うね。思うけど、実際、中東に行ってみないことには人々の真意はわからない。

 では、ブッシュを一貫して支えてきた小泉、安倍に信任を与え続けるわが同胞はどうなんだろう。

 ブッシュは母、バーバラにこう言った。

「キリスト教徒しか天国には行けなんだよね」

 母が「神はそんなに狭量じゃない」とたしなめると、ブッシュは言う。

「だって、聖書にそう書いてあるもん」

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コメント

競馬も世界も、つまるところ「スポーツだ」「いや演出だ」という二元論ですからね。
なにやら、アメリカを語る諸説に似てはいませんか? 競馬も政治も。

投稿: | 2007年5月 1日 (火) 17時22分

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