金融をインチキにしてはいけない
朝日新聞1月27日朝刊にイスラム銀行の記事が載っていた。
一言で言えば、「何を言いたいのかわからない」記事なのだが、アングロサクソン流の金融がインチキだ、と主張する金持ちが多くなってきていることだけはわかる。
株主のために一生懸命やってきたが、具体的な社長の仕事とは何か、と聞かれても困る――堀江さんが涙ながらに語っても、イカサマはイカサマなんだよ。
渋谷で妻に殺され、バラバラに切断された世界最大の投資銀行の極東平社員は、「1・5億の年俸を稼いでいる」と豪語していたとか。
容疑者が言うには「貯金なんてないわよ」なのにか。
エンロンのケネス・レイ、オリックスの宮内義彦、ブッシュ、竹中平蔵、小泉純一郎、安倍晋三……数え上げたらきりがないが、みんな、フリをしているだけなんだよ。正直者は一人もいない。
車爆弾をバグダッドに仕掛けるやつは私も最低最悪だと思うが、メッセージは明白でしょ。
正直になれ!
それだけだ。
イスラムの人々はただ、「利子の根拠は?」という素朴な疑問を発しているだけなのである。働かない奴が、貧乏人をさらに貧乏にしていいのか。すでに大金持ちが働かないでさらに巨万の富を築くシステムは妥当なのか、という至極まっとうな疑問である。
たとえば、昨今のマンハッタンのダメさ加減は、中の上のレストランに行けば一目瞭然だ。
全員が「恋をしているフリ」をして、「恋は素晴しいフリ」をして、「儲けるのは悪いことじゃないフリ」をして、「パワーは稼げる奴にあるフリ」をして、「稼げる奴は恋をするフリ」をして、「そんな人生はよい人生のようなフリ」をしているだけだ。
昨今の世界の混乱は、クールに現実を見ている人が「少なくとも、マンハッタンのアホに俺の人生をとやかく言われる筋合いはない」という一点から発している。
何度も書いてきたが、誰か利子の根拠を説明してくれ!
そんなさなか、ホッキョクグマは完全に氷の溶けた海を泳ぐ。たった一匹、望み薄の航海を続ける。
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