インディカーもエタノールで走る
タクシー料金が値上げされるらしい。
宮内くん、何度も聞くが、何のための規制緩和だったの?
利用者は確実に減る。
タクシー会社の経営は逼迫する。
企業の経費は増える。
ドライバーの月給は生活できないレベル(今でも15万なんてザラらしいぞ)にまで落ち込む。
しかし、大幅に増えた空車はエンジンを切らないからCO2の排出量は増える。
地球はさらに暑くなり、大都市を丸ごと壊滅させる嵐が発生し……。
いいこと、ひとつもねえじゃん!
ここんとこ、私はバイオエタノール燃料について調べているのだが、いろいろ、面白いことが出てきた。
ヘンリー・フォードは、エタノールで走る、という前提で自動車を開発していた!
アルコールとガソリンを比べてみれば、どちらがきれいに燃え、扱いやすいかわかろうというものだ。
2007年、インディカーは100%、「トウモロコシで走る車」になる!
環境問題を考えて?
そんなわけねえ。エタノール車がガソリン車に比べて直線のスピードで劣るのなら、ファンがそれを許すわけはない。
実際、エタノール・インディカーは時速220キロ超をすでに記録!
なぜ、エタノールが全米最大のカーレースに採用されたのか、といえば、爆発してドライバーに火が燃え移っても水で消火できるからである。悲惨なクラッシュシーン、英雄の死はもう見たくない、ということらしい。
深く納得。その安全性は、公道を走る車でも同様なのでは。
インディカーの燃料は「カクテル」としても市販されていた! スピードに酔い、飲んでも酔えるらしいぞ。まずそうだが。
サトウキビやトウモロコシは空気中のCO2を吸収しながら成長し、エタノールとなって燃焼するときそれを大気に戻すだけなので、計算上はCO2排出量ゼロ!(もちろん、これは今回発見したことではなく、私がエタノールについて調べ始めた前提である)
ブラジルのガソリンスタンドではガソリンとエタノールを両方売っているが、エタノールの方が安い。よって、ガソリンでもエタノールでも走る車(フレックス車)を買った人はほとんどがエタノールを買う。
ブラジル国内でエタノールを生産しているから、中東から輸入しているガソリンより安い、というわけではない。ブラジルも産油国としては世界有数なのである。ガソリンもエタノールも自国で生産し、ブラジル人はエタノールを選んだのである。
なぜ、京都会議ホスト国、日本だけが「運輸」のすべてを石油に頼っているのか!?
なぜ、トヨタは、フレックス仕様のハイブリッドカー(これがエコカーのハイエンドでしょ、今のところ)を作らないの!?
なぜなら、「規制」があるからだ。
日本の法律では、ガソリンへのエタノールの混入許容値は「3%まで」とされているのである。理由は、燃料系を腐食し安全性を損なうから。
腐食、ねえ。消毒に使われたり、「清め」に使われたりするアルコールが燃料系やエンジンを腐らせる? エタノールに腐食されない燃料系の開発なんて日本の技術力なら簡単だと私は思うが。
小泉くん、こういう規制こそ緩和すべきなのでは!?
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コメント
この間、エタノール実験の大学の先生が「腐食問題は大丈夫なはず。でも規則なので」と嘆いていた。10%ぐらい混ぜても、今の車で大丈夫だろうとか。どうせ大量に税金上乗せされるだろうから、現状ではエタノールは高くついて無理とか。
アメリカはコーンスターチの価格維持のためだが、エタノール車開発に大量投資で日本追い抜いた。そう言って嘆いていた。ブラジルもサトウキビの価格維持にからんでとか。
「うちの予算は三年でたった3億円程度。太刀打ちできません」と。
投稿: あさ空 | 2006年9月 6日 (水) 09時10分
(補)ちなみにこれは文教関連の予算での話。農水は来年度予算にバイオ燃料開発関係で100余億円盛り込んだとか。
ただし前者は、でんぷんからでなくセルロースからの開発の研究とか。これなら食用以外の植物部分からエタノールが出来るので、食糧の不足や値上がり、飢餓の問題がおきないと。セルロース→でんぷん(糖類)→アルコールと、ワンクッション多くなるが、夢といえば夢。
投稿: あさ空 | 2006年9月 8日 (金) 14時11分