公的資金がテレビ局へ
月刊総合誌へのかなりカサのある原稿を書いて、ホッと一息じゃ!
今回、テーマはテレビだったのだが、取材していて驚いた。地上波放送のデジタル移行、って話あるじゃん。2011年7月にアナログ放送が終わる、って話。それに我々国民の血税がいくら使われているか、知ってる?
現在のところ、200億円以上!
ちなみに、フジテレビ社員の年収は平均(平均ですぜ!)、1500万円を超えているといわれている(フジテレビ社員、違っているなら、コメントで反論して)。
では、地デジって放送局側にいくらのコストがかかるか、知ってる?
なんと1兆円!
では、地デジにして、放送局に入って来る収入は!?
テレビを買い換えられない低所得者、高齢者のぶん、広告収入は減少しないか。今、日本にテレビは1億3千万台あるが、デジタル対応テレビに置き換わるのは、野村総研の楽観予測でも4000万台にすぎない。
こんなビジネスモデル、とっくに破綻しているのである。だから、ホリエモンもミキタニも「わしなら安くデジタル移行できる」とあいついで買収に乗り出したのだが、ホリエモンは獄中。ミキタニも買収に失敗した。
で、私の予測。
2011年7月、地上デジタル放送は、東京にいても見られない場所が出る。地方はもっと深刻で、地上デジタルのNHKだけでも受信できない地域は全国に数百万世帯は出てくるだろう。
でどうなるかといえば、公的資金投入である。
考えてみてほしい。放送局が打ち出した新ビジネス、ここ20年で成功したためしがあるか。
NHKアナログハイビジョン。BSアナログ有料放送。BSデジタル。双方向通信。
そりゃ、ホリエモンだってこう言うよ。
テレビ局の諸君、諸君は何をやっておるのだ!?
放送のデジタル化が目的ならば、2000万世帯を超えたブロードバンド網を活用すればそれでいいではないか。少なくとも1兆円はかからんぞ。キー局は今も地方局への番組配信をNTT回線で行っているのだから、今、NTTが推し進めている光ファイバー網で放送すれば、それが一番安くすむ。構造改革、「民にできることは民に」ってコイズミさん、放送局こそ民営化をすべきじゃないのかい。
私、そして、あなたの財布から200円出して、放送局を養う理由がどこにある!?
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