2017年7月23日 (日)

原発と地球温暖化はワンセット 狂った米国と世にも不思議な国ぐるみの原発詐欺 サウスカロライナ州「東芝製」VCサマー原発

 国営電力会社サンティ・クーパーは電気料金値上げの手紙を住民に送り、パブリックコメントを募集している。 7%を超える値上げで、報道によれば、その約半分がVCサマー原発建設に注ぎ込まれるらしい。

 8月14日に公聴会が開かれるが、大荒れは必至だ。

 東芝製AP1000ほど矛盾に満ちた原発は他にないからだ。
 中国製原発にもロシア製原発にも装備されている「コア・キャッチャー」がない。
 屋上に50メートルプールが2本ある、という気が狂った設計で、地震が起きれば、真っ先に倒壊する。
 現にカリフォルニア州など過去に大地震があった場所にAP1000の建設は許されていない。
 もちろん、日本を代表するメーカー東芝の原発なのに日本に建設されることは許されない。計画すらなかったことが、AP1000の欠陥を何よりも雄弁に物語っている。
 中国で建設中の三門原発、海陽原発の4基は!?
「3・11」級の地震が起きれば、当然、倒壊。GE製マーク1よりもヤバい。
 どこが最新型? 次世代?
 日本は黄砂や中国の大気汚染の影響を受けていませんか?
 さらに犯罪的なのは、東芝が、「建設中の原発のコストを電気料金に上乗せしていい」という悪法が成立しそうな場所を狙い撃ちにしたことだ。
 それが、ボーグル原発があるジョージア州とVCサマー原発があるサウスカロライナ州だ。
 建前は「CO2排出削減のための原発建設」。
 ボーグル原発の場合、原発を所有しているのは民間企業なので、東芝がサザンに36・8億ドルを支払うことで「一応」「今のところ」逃げ切れた。
 しかし、VCサマー原発を45%所有するサンティ・クーパーは国営企業なので話はむちゃくちゃややこしいことになっている。
 VCサマー原発の55%を所有するスキャナ子会社「サウスカロライナ・エレクトリック&ガス(SCE&G)」の顧客に送られる電気代の請求書には「原子力建設リカバリー」の金額が書いてある。完全な詐欺だが、損害賠償訴訟の証拠にはなる。
 ところが、サンティ・クーパーから送られた請求書にはその項目がない。
 住民が支払った電気料金のうち、何ドルが原発建設に回されたのか、住民にはわからない。
 なぜ?
 サンティ・クーパーは国営企業だから。
 SCE&Gは、サウスカロライナ州公共サービス委員会によって原発建設を監視されている。
委員「半年でいくらかかったの?」
SCE&G「〇億ドルです」
 しばらくして。
委員「その建設費を住民に証明します。原発建設費の電気料金上乗せをしてもいいですよ」
SCE&G「ありがとう(「利益」をうちと株主と銀行で山分けしよう)」
 完全な詐欺だが、このプロセスは曲がりなりにも「公聴会」を経て決定に至る。
 しかし、サンティ・クーパーを監視する人間はひとりもいない。
 なぜ?
 サンティ・クーパーが国営企業だから。
 公共サービス委員会の管轄は民間企業。公務員が公務員を監視するシステムは存在しない。
 地球温暖化詐欺と同様。国ぐるみの詐欺が一番悪質だ。
 サンティ・クーパーの自称「公聴会」は「住民の意見は聞きました」で終わり。ジ・エンド。住民は全米一、高い電気代を払い続けるしかない。
 原発は地上最大の負債だ!
 今すぐやめろ!!
 
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 サウスカロライナ州コロンビアの天気予報。
 地球は温暖化などしていない。

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中京記念で万馬券

中京11レース

単⑮
馬単⑮ー⑩⑯⑫③⑪⑭
 
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2017年7月 2日 (日)

「原発+地球温暖化」東芝がサウスカロライナ市民をハメた「一兆円詐欺」原発建設のためにVCサマー原発所有企業は89億ドルを顧客に請求した!! 東芝幹部のメール<社内であっても原発の話はするな>

<トラブル続きのVCサマー原発建設のため、電力会社スキャナと公営企業サンディークーパーは89億ドルを顧客に請求した。>
 ビジネス・ジャーナルのジョン・ダウニー記者の告発だ。
 89億ドルは現在のレートでちょうど1兆円!!
 電気料金は9回も値上げされた。いつまで待っても完成しない原発のために18%もの電気料金が上乗せされた。
 東芝子会社ウェスチングハウス破産申請後のサウスカロライナ州公共事業委員会の公聴会は大紛糾している。
委員「東芝との契約の詳細を公開しろ」
スキャナ「企業秘密なので出せない」
委員「原発建設費の電気料金上乗せをやめろ」
スキャナ「我々はボランティアにはならない」
委員「公共事業を行っているあなたが住民のためにボランティアになることに反対する人間がいるか? いるなら教えてほしい」
 
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 東芝なぜ、東芝メモリ売却額を「2兆円以上」と言い張っているのか?
 VCサマー原発の建設工事中止が決まれば、当然、予想されるのがスキャナ、サンディークーパーに対する「1兆円損害賠償訴訟」だ。
 昨年末、東芝が突如、公表した「損害7000億円」は「いつの間にか」1兆円近くまで膨れ上がった。
 合計2兆円! すべてが米国に送金される!
 東芝への公的資金注入を絶対に許してはいけない!
 産業革新機構が中心の東芝メモリ買収案は税金泥棒だ!
 注目すべきなのは、米国人全員が「犯人は東芝だ」と口をそろえていることだ。住民も公共事業委員も州政府議員もスキャナ、サンディークーパーのトップも口をそろえて「金を払うのは東芝だ」と強く主張している。
 東芝は千万人単位の米国人を敵に回してしまった。
『サザエさん』の提供を続けている場合か?
 東芝の詐欺はどのようにして開始されたのか。
 2008年。東芝はスキャナに約束していた。
「68億2000万ドルで原発2基を建設します」
ウェスチングハウスのHPは、今もこんな宣伝文句を平気で掲載している。
<AP1000は、お金と時間を節約します。>
<AP1000は、世界で最も経済的なプラントです。>
 東芝の宣伝文句はさらに悪質だ。
<モジュール工法や鋼板コンクリート(SC)工法など最新の建設技術も採用されており、建設費の低減と建設期間の短縮が実現されている。>(「AP1000のグローバル展開」東芝レビューVol.65No.12 2010年)
 原発1基を3800億円で建設する!?
 できるわけがない!!
<(モジュール工法などにより)現地工事での作業量が大幅に低減し、ファーストコンクリート充てんから燃料装荷まで36ヶ月の建設工期にめどを得ている。>
 東芝は「VCサマー原発は3年でできる」という大ウソをついていた。
「3・11」。米原子力規制委員会の許可が下りず、原発の着工が大幅に遅れた。
 このとき、東芝の佐々木則夫社長が強調したのが「もうひとつの詐欺」地球温暖化だ。
<当社が(原発プラント)受注を目指していた国で(計画を)撤回すると言った国はない。><(原発は)地球温暖化問題を解決する有力な選択肢>(サンケイビズ 2011年4月14日)
 米国での大惨事が田中久雄社長に伝えられたのは2013年末。
<田中P(久雄・東芝社長)への3Q決算ストーリー説明に関連して、WH(ウェスチングハウス)のコストオーバーラン、減損について下記日程で報告予定です。>(東芝財務部門幹部のメール 2013年12月)
 東芝はかん口令を敷いた。
<社内であっても関係者以外に情報を不用意に伝えず、間違っても社外(会食事、タクシー内など)で本件の会話をすることのないよう、徹底をお願いします。>(東芝原発部門幹部のメール 2014年4月)
 3年以上、東芝は大惨事を隠蔽し、ウソをつき続けた。
「原発は儲かっている」
 2014年8月11日。スキャナは「VCサマー原発の完成は1年以上遅れる」と発表した。
 のちに日本を揺るがす大事件の発端を日本のマスコミは一切報道しなかった。
 2015年3月12日。スキャナの子会社サウスカロライナ・エレクトリック・アンド・ガス(SCE&G)は、建設作業と資本コストに関するスケジュールの改定を州の公益事業委員会に請願した。
<完成は18ヶ月遅れる。>
<当社の資本コスト増加額は6億9800万ドル。>
 このインターネットで誰でも読める公文書を日本のマスコミは一切報道しなかった。
 2015年7月21日。自らの辞任会見でウェスチングハウスについて質問が出ると、田中久雄東芝社長は動揺の色を隠せなかった。
「ウェスチングハウス等……」
 田中社長は絶句し、老いた大型犬のような顔になった。
「ウェスチングハウスですか?」
 なぜ、聞き返す?
「……が原因だとは思っておりませんが……」
 社長から指名されてしゃべり出した前田恵造CFOの説明は、どこからどう見ても犯罪である。
「ウェスチングハウスそのものの数字は、大変申し訳ございません、現状まで開示してございませんが、ウェスチングハウスそのものの上げるキャッシュフロー、ならびに損益につきましては、その8割以上はいわゆる保守ならびに燃料の交換でございます。つまり安定した収益をきっちり上げている、というように私どもは認識してございます。さらにそれに加えまして、近年、東京の国内の、日本の原子力事業部とのシナジー、これが着実に実を結んでございまして、具体的な数字は、本日はちょっと公表は差し控えさえていただきますが、買収当時に比べますと営業利益は大幅に拡大している現況にあるということでございます」
 ウェスチングハウスの減損処理が確定したのは、2年も前の2013年7月23日なのだ。
 東芝とスキャナは大ゲンカ状態となり、新しい契約が成立するのに2015年10月までかかっている。
<建設コスト2億8000万ドルを追加する。>
 建設費は71億1000万ドルに膨れ上がったが……。
 それっぽっちの上乗せですむはずがない!
 わずか1年後の2016年11月。スキャナは東芝に死刑を宣告した。
「固定価格オプションを発動する。建設コスト5億ドルの追加は認めるが、これを超過したら、建設費すべてを東芝が支払え」
 2016年12月末。東芝が突如、7000億円の損失を公表。
 事態がここに至るまで、ウェスチングハウスのダニー・ロデリックは平気な顔でホラを吹きまくった。
「世界中で原子力の需要が高まる」
「気候変動に立ち向かうには原子力が必要だ」
 東芝のウソには、地球温暖化という「もうひとつのウソ」がくっついている。
「2週間ほど前、ホワイトハウスのスタッフ会議に私も参加しましたが、『気候変動の問題に立ち向かっていくには原子力がどうしても必要だ』『これまで以上の規模で原子力が必要だ』と言う声が多く聞かれたことをご報告したい」(記者会見 2015年11月20日)
<温暖化問題への対応で原子力は必要>(毎日新聞 2016年5月4日)
<天然ガスや石油は価格が上下するが、原発は60年間、安定した価格で供給できる>
<中国には200基の原発ができる。うち30~50基は『AP1000』になる>
 2002年に逮捕されたエンロンのジェフリー・スキリング元CEOは今も牢獄でしゃがんでいるが、「原子力ムラのねずみ男」ロデリックは、おそらく、でかい椅子でそっくり返り、うまい酒を飲んでいる。

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2017年6月25日 (日)

哀悼!! ミスター・ポーゴ選手 1993年7月24日「ノーロープ有刺鉄線バリケードマット電流地雷爆破ダブルヘルデスマッチ」

 この日の午後。ベンチに腰掛けてミスター珍選手を待っていると、いきなりポロシャツの首をつかまれた。

「〇×?+×÷!?(ペルシャ語)」

 立たされ、正面を向かされると、ザ・シークが顔をくっつけてきて、なんだかわからないけど怒っている。

 いつの間にか、珍さんがシークの背後にいて、大笑いしている。

「あのおっさんも元気そうでよかった」

「試合の5時間も前ですよ。プロだなあ。珍さんはコンディションどうなの?」

「あかん。さっき病院で人工透析受けてきたばかりなんや」

 第一試合の10分一本勝負。ミスター珍は初めて田中正人に敗れ「FMW無敗伝説」が途切れた。

 メインイベントは、大仁田厚vsミスター・ポーゴ。ノーロープ有刺鉄線バリケードマット電流地雷爆破ダブルヘルデスマッチ。

 大仁田がリング下に落とされ、地雷がド派手に爆発した。

 リングアウトのカウントが開始される。

 そのとき、白い背中が私の視野を遮った。

 珍さんがリングに立っていた。

 61歳、第一級身体障碍者の珍さんが、「極悪大魔王」ポーゴに立ち向かっていったのだ。ノロノロと。

 大仁田は動かない。

「襤褸切れ」にしか見えない珍さんの背中で爆弾がさく裂した。有刺鉄線がTシャツを切り裂いた。

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 野外に設営された薄暗いリング。

 このときのミスター・ポーゴ。悲しげな表情で老人に暴行を加えるポーゴの姿が忘れられない。

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 試合後、ミスター珍選手が吠えた。

「俺はスポーツ欄の人間とは違う。俺は社会面の人間なんや!」

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宝塚記念で万馬券!

 宝塚記念 予想でございます

 
単勝⑧
 
馬単⑧ー⑩①⑨③⑥
 
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2017年6月23日 (金)

『競馬最強の法則』に的場文男騎手についての原稿を書きました カウンテスアップのオールカマー惨敗「消えた怪物」フェートメーカーの謎

 オールカマーに参戦したその馬の名は、カウンテスアップ。的場騎手にとって、生涯初のJRA挑戦、生涯初の芝のレースだった。
 
 カウンテスアップの惨敗(7着)について、的場騎手はこう書いている。
 
<芝はまったくダメでした。
 
 カウンテスアップは立ち爪といって、蹄が小さく立っていたので芝コースだとそれが竹槍みたいに刺さって走れない。ダートだと逆に脚抜きがよくなるから走れるんです。>(『還暦ジョッキー』角川書店)
 
 30年後の今、カウンテスアップの血統表を見て、唖然とした。
 
 父は、あのフェートノーザンと同じフェートメーカー。
 
 今、ハイペリオンの血を引く名馬など世界中探してもどこにもいない。ところが、カウンテスアップの場合、母の父ドレスアップもハイペリオン系なのだ。
 
 Khaied3×3! ハイペリオン4×4!
 
 滅びゆく血脈の強烈なインブリード(近親交配)。私は「ありえない」と思う。
 
 これこそが日本競馬史の謎だ。1975年1月。なぜ、米国生まれのフェートメーカーが、忽然と大井競馬場に姿を現したのか?
 
 デビュー戦。8馬身差圧勝。2戦目。15馬身差圧勝。
 
 大井競馬場で5戦5勝無敗の馬がなぜ、JRA移籍後6戦0勝だったのか?
 
 種牡馬として、カウンテスアップ、フェートノーザンというダート最強馬をたて続けに生み出したフェートメーカーはなぜ、一瞬の栄光ののち、日本競馬史から消えたのか?
 
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カウンテスアップ
 
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フェートメーカー
 
 馬名を直訳すると「運命製造者」。destinyより「悪い意味」を含むfate。「末路の始まり」と訳すこともできる?

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2017年6月19日 (月)

米民主党議員「広島に原子力発電所を」法案提出の狂気 なぜ、原発再稼働なのか? 犯人の名は、シドニー・イエーツ

「これはドラマチックなキリスト教的隣人愛のジェスチャーだ」(トマス・マレー 米原子力委員会委員 1954年)

 
「我々は皆、大量虐殺の記憶を乗り越えることができる」
 
 水爆実験。「ブラボー」。
 
 第五福竜丸被ばく。
 
 主婦たちが中心となって始められた核実験反対の署名運動。3200万人、日本の全人口の3分の1が署名した。
 
「ラッキー・ドラゴン5はソ連のスパイ船だ」(ルイス・ストロース 米原子力委員会委員長)
 
<多くのアメリカ人は今では、日本への原爆投下は必要なかったと気づいている。原子力の平和利用の手段を日本に提供すること以上に、良い償いの方法があるだろうか? アジアに広まっている、「アメリカは東洋を砲弾の餌食としか見ていない」という印象を払拭するのに、これほど良い方法があるだろうか?>(ワシントン・ポスト)
 
 1955年。イリノイ州選出のシドニー・イエーツ「民主党」下院議員が、日本初の原子力発電所を広島に、世界で初めて原子爆弾を投下されてから10年足らずの都市に建設する法案を議会に提出した。
 
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シドニー・イエーツとケネディ
 
(『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』ハヤカワ文庫より)
 
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スタンリー・キューブリック『博士の異常な愛情』主人公ドクター・ストレンジラブに投影された「原子力マフィア」の狂気 リチャード・ニクソン「狂人の理論」

「私はそれを『狂人の理論』と呼んでいる」(リチャード・ニクソン 1968年)

 
「(北ベトナム側の人々に)こう言えばいい。『なんということだ、知っての通り、ニクソンは共産主義にひどくこだわっている。怒ったニクソンは止められない――そして、その手は、核兵器の発射ボタンの上にある』と。ホー・チ・ミンは2日以内に自分でパリに行って、講和条約の調印を懇願するだろう」
 
「こちらのことを予測不可能な人物だ、もっと言うなら、性急な人物だと思えば、敵は極端な攻撃を思いとどまるだろう。敵が降伏する可能性は大幅に高くなるし、この予測不可能な大統領は次の勝負でも勝つだろう」
 
「あれ(朝鮮戦争)はうまくいった」
 
「核兵器が効いたのだ」
 
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 1953年。アイゼンハワー大統領は戦術核兵器のテストを初めて行った。
 
「北朝鮮の開城市は、新しい兵器を使うのに適した場所だ」(アイゼンハワー)
 
 カーチス・ルメイ空軍司令官は核兵器を搭載したB―36爆撃機20機を嘉手納基地に派遣。報道陣を招き取材するよう求めた。
 
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カーチス・ルメイ 『博士の異常な愛情』でソ連への核攻撃を命令するジャック・D・リッパー准将のモデルと言われている
 
(『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』ハヤカワ文庫より)
 
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スタンリー・キューブリック『博士の異常な愛情』主人公ドクター・ストレンジラブに投影された米国原子力マフィアの狂気 モデルのひとりレオ・シラード

 レオ・シラードはルーズヴェルト大統領に核兵器開発を促す手紙(アインシュタイン・シラード書簡)を出したことで有名だが、その内容が摩訶不思議だ。

 
<とてつもなく大きな威力を持つ新型爆弾の製造は可能だが、アメリカにはそれに必要な大量のウランはない。ウランはカナダ、チェコスロバキア、ベルギー領コンゴにある。新型爆弾製造のためには、ウランの確保と資金の確保が必要である。>(要約)
 
 こんなことをアルバート・アインシュタインが書くはずはない。
 
 手紙はシラードが書き、恩師のアインシュタインの署名をもらい、手紙に権威づけをした。
 
 どう読んでも「米国民の血税をくれ」という企業側の人間の要請としか思えない。
 
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アインシュタインとシラード
 
 マンハッタン計画に、最初のウランを届けたのはウェスチングハウスだった。
 
 1950年1月。トルーマン大統領が水素爆弾開発を発表したとき、シラードは全米向けラジオで恐ろしい話をした。
 
「私が考案したコバルト爆弾で500トンの重水素を核融合させれば、地球上のすべの人が死に至るのに十分だ」
 
 この「全人類死滅」の物語をキューブリックはシリアスなドラマにではできず、カウンターカルチャー作家のテリー・サザーンに依頼し、シナリオを喜劇に書き換えさせた。
 
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2017年6月18日 (日)

田中角栄を「自伝も書けない体」にしたのは誰だ!? なぜ、原発再稼働なのか!? 日本を「恐怖の核分裂世界」にした犯人の名は、ジェームズ・R・シュレシンジャー

 1972年7月29日。アメリカン・スタンダード社元社長のウィリアム・エバリーが、突如、とんでもない要求を田中角栄政権に突き付けた。
 
「米国で年間10億ドルの買い物をしろ!」
 
 何を買うの?
 
「濃縮ウラン」「レアメタル」「石炭」「農作物」そして「ロッキード社の航空機」。
 
 これこそがロッキード事件の発端だが、イの一番に挙げられた品目は「濃縮ウラン」だった。
 
 箱根の富士屋ホテルで3日前に始まった「日米の貿易に関する実務者レベル会議」は、そもそも、そんなことを話し合う場ではなかった。最大のテーマは「コンピュータ貿易の自由化」であり、「セールス」ではなく「システムを話し合う」場だった。
 
 最終日になって、エバリーがこう言い出した。
 
「短期的な措置を考えてほしい」
 
「米国の貿易赤字、年間10億ドルを改善するのが我々の目標だ」
 
 なぜ、原発が再稼働されるのか?
 
 その疑問を解く鍵のひとつが、当時の米国の事情である。
 
 日本に原爆を落とす前から、ウェスチングハウスのジョージ・ブッチャー社長は、トルーマン政権に対し、次のように強く主張していた。
 
「戦争が終わっても、マンハッタン計画の枠組みを維持すべきだ。核分裂のとてつもないパワーは平時にも民間で活用できる」
 
 ウェスチングハウスとゼネラルエレクトリックは、軽水炉開発とウラン濃縮工場建設に奔走した。
 
「原発ビジネスは米国2社が独占する」という目標のもとに。
 
 オークリッジ工場、ハンフォード工場、パデューカ工場がフル稼働したとき、困ったことが起きた。1960年代後半、ウラン価格が暴落したのだ。
 
 大西洋の向こうのイギリス、フランスでは、ロスチャイルド家がものすごい勢いで世界のウラン鉱山を買い占めていた。
 
「原発ビジネスはロスチャイルド家が独占する」という目標のもとに。
 
「ウラン採掘」「ウラン販売」という「上流」を支配したロスチャイルド家と「ウラン濃縮」「軽水炉」「発電」という「下流」を支配した米国2社の覇権争いが戦争状態にまでエスカレートしていた。
 
 米国側の次の作戦は「兵糧攻め」だった。
 
「ウランの輸入を全面的に禁止する」
 
 ロスチャイルド家が掘って掘って掘りまくったウランの「買い手」がいなくなった。ウランは供給過剰となり、価格は暴落した。
 
 ロスチャイルド家は窮地に陥ったが、そのミッションは、米国にとっても自殺行為だった。
 
 米国内の鉱山ではウランを掘れば掘るだけ損をする状況となり次々に操業停止。その後40年近く、米国のウランは土に埋もれたままとなった。
 
 あわてた米原子力委員会は声明を出した。
 
「濃縮ウランを一定価格で誰にでも売る」
 
 なぜ、そんな声明をわざわざ出さなければならないのか?
 
「ウランがほしい」という人間がこの地上から消えたからだ。買い手消滅。当然、米原子力委員会の声明に反応する者は誰もいなかった。
 
 どうするの?
 
「日本人に押し売りして来い!」
 
 嗚呼! 我が祖国の歴史はいつもこうだ。
 
 通産省公益事業局長、井上保は当初、こんな見通しを立てていた。
 
<「あの頃は、ウランがなくなったらどうするという考え方はなく、備蓄についても、まだ早いという意見が大勢を占めていた。ウラン鉱石については、電力会社はすでに五年分くらいは契約ずみでしたから、それ以上ウラン鉱石を買う必要はない。そこで濃縮量の前払いをしてはどうかということになったわけですが、五千トンSWUというと、かなり長期分になる感じでした」>(柳田邦男『日本は燃えているか』)
 
 電力会社幹部の嘆きを想像してみて。
 
「5年分くらい? ああ、何がなんでも原発を続けなきゃならないんだなあ」
 
 そもそも、日本の電力会社は原発を作りたくはなかった。
 
「ミスター東電」と呼ばれた木川田隆はこう語っている。
 
「原発は悪魔のようなものだ。原爆の洗礼を受けた日本人があんなもの手を出していけない」
 
 井上が「5000トン、1億6000万ドル」という案を他省庁に持っていくと、誰もが暗い顔になった。
 
「少なすぎるよ。もっと負担してくれなきゃ」
 
 電力会社幹部を拝み倒し、倍の「1万トン、3億2000万ドル」という案を胸に井上は米国に向かった。
 
 米原子力委員会で井上を待ち受けていた男の名は、ジェームズ・R・シュレシンジャー。
 
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「米国原子力マフィア」のボスは、いきなり、井上を恫喝した。
 
「濃縮ウランを10億ドル買え!」
 
 なぜ、原発が再稼働されるのか?
 
 米国のウラン濃縮工場は、私たちが想像するよりもはるかに巨大なのだ。
 
 1970年代初頭。そのラインがまったく動かなくなった。米国2社の巨額の先行投資が消えようとしていた。
 
「米国2社のラインを動かすために、日本人はガンガン原発を建てて、ウランを燃やし続けろ!」
 
 1971年、日本の総発電量に占める原発の割合は、わずか2・4%。それを30%まで引き上げた力とは、なんだったのか?
 
「3・11」。またしても、そのラインがまったく動かなくなった。
 
「日本人が原発をゼロにする!? そんなことできるわけがねえだろ!? カクエイ・タナカの末路を憶えてないのか!?」
 
 シュレシンジャーは米原子力委員会委員長であると同時に、シンクタンク「ランド・コーポレーション」のボスでもあった。
 
 スタンリー・キューブリックの映画『博士の異常な愛情』の主人公「ドクター・ストレンジラブ」のモデルはシュレシンジャーの上司、ハーマン・カーンだ。映画の舞台は「ブランド・コーポレーション」。
 
 キューブリックはこう語っている。
 
「この種の狂気はシリアスなドラマにはできない。喜劇にするしかなかった」
 
「ランド」は、ヘンリー・アードルド米空軍大将とドナルド・ウィリス・ダグラスによって設立された。
 
 日本に落とされるウランをテニアン島に運んだのも、ダグラス・マッカーサーを横田基地に運んだのもダグラス社のC54スカイマスター輸送機である。
 
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                     (つづく)

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