2018年8月12日 (日)

大拡散希望!!麻生太郎と「ブラッド(虐殺)ダイヤモンド」の深い闇 終戦間際、麻生吉隈鉱山でオーストラリア人捕虜2名が亡くなっていた!!

「私たちは麻生鉱山で殴られながら重労働に苦しんだ」

「腰布一枚だけを身につけ1日12時間勤務を強いられた」

 2009年4月。第2次大戦中のオーストラリア人捕虜3名が、麻生太郎首相に共同書簡を出した。

<当時の虐待行為とその事実を認めなかったことについて、個人的な謝罪を求めます。><過去の不法行為に対する救済についての国際的な基準に沿った金銭的補償を求めます。>

<こうした手続きを取ることは、あなた自身やあなたの親族企業、そして日本にとって正しい道です。>

 2006年1月。外務大臣となった麻生太郎は、日本記者クラブで次のような演説を行っている。

「実は私、西アフリカのそのまた西の端にあるシエラレオネという国で、昭和45年から2年生活したことがあります」

「私の実家というのは元は石炭の山を掘っておりました。シエラレオネでは、ダイヤモンドを掘れという命令です」

「ダイヤモンドを掘る現場ですから、マシンガンで襲われたりする事件に、いちいち驚いてはいられない。けれども我々のところは、全く襲撃されませんでした。部族の長老にきちんと挨拶をしてあるし、電気を起こしてあげたり薬を譲ったり。指導者たちの信頼を勝ち得ていたから、命を狙われるというような心配は何もなかったわけです」

「この時期以来、私はいつしか、『日本の常識は世界の非常識などと言うが、日本人がアフリカでもっと働くようになると、日本の常識は素晴らしいと言われるようになるのじゃないか』と思い、口にもするようになったのです」

「というのは2年というもの、我々日本から行った者と同じようにして、現地の人たちと一緒に汗を流しているヨーロッパ人や、アメリカ人の姿というものに、あまりお目にかかることがなかったからです。一般化しすぎるのは慎まないといけないが、少なくとも我々日本人だけでした、現地の人々とまったく同じ目線で、共同して働くという姿勢を持ち合わせていたのは」

 外国人とまったく同じ目線?

「日本人のこういう働きぶりこそ、我々の誇るべきソフトパワーではありませんか。現場で現地の人たちと一緒に汗を流し、労働の喜びそれ自体を伝道するということ」

 麻生太郎はシエラレオネの人々と一緒に汗を流した?

「旧約聖書によれば、労働とは、アダムとイブが神との約束を破った罰として与えられたものといいます。ところが古事記には、天照大神が機織小屋から出てみれば、神々は高天原で働いていたと書いてある。神々が働くくらいですから、日本の神話によれば労働とは当然のこととして、善をなす行いであるわけです」

 麻生太郎は、キリスト教徒の労働観をも否定したのだ。

 その年の11月、ニューヨーク・タイムズなど米国メディアが「麻生はウソつきだ」と一斉に報じた。

<麻生太郎一族が経営する石炭鉱山で第2次大戦の捕虜300人が強制的に働かされていた。>

 怒った麻生は外務省に怒鳴り込み、在米総領事館HPに否定のコメントを掲載させた。

<日本政府は当時の一私企業である麻生鉱業の雇用形態や労働条件などをコメントする立場にはない。しかしながら、日本政府は、これまでに麻生鉱業が強制労働に関与したというどんな情報も得たことがない。ニューヨーク・タイムズ紙が何の証拠もなしにこのような偏向した報道を行うとは、はなはだ遺憾である。>

 麻生太郎が総理大臣の椅子に座り、わずか3ヵ月後の2009年1月。在米総領事館はこのコメントを削除した。

 民主党議員の情報公開請求により、終戦間際の麻生鉱業の資料4つが、外務省の倉庫から発見されたからだ。

 1945年2月22日。麻生鉱業は、杉山元・陸軍大臣に対し「捕虜300名を1年間使用したい」という許可願を出していた。

 これがその許可願だ↓

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 内訳は、オーストラリア人197名、英国人101名、オランダ人2名。

 その後の報告書には、オーストラリア人2名が麻生吉隈鉱山で死亡したことが記されていた。

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麻生鉱業所吉隈鉱山

 わずか半年足らずで麻生鉱業はオーストラリア人ふたりを殺したのだ!

 終戦の年。麻生太郎一族の石炭鉱山はどうなっていたのか?

<一九三九年になると朝鮮から(労働者を)強制的に連れてくるようになった。毎月五十人づつ寮には千三百人も収容しとった。>

<坑口のすぐ側の第二鮮直(朝鮮人直轄寮)は、一つの棟を二階建ての総ガラス張りの監視所を作って番兵を置いた。

 赤坂炭鉱の寮は全部立ち入り禁止で、刑務所よりも悪かった。刑務所は申し込めば面会も出来たが、ここだけは絶対に許されんやった。

 寮の周囲には板塀があって、刑務所みたいに針金が出とって飛び越えるのは無理でね。石の門があって、そこしか出入りが出来んが、労務の詰め所があって犬一匹も通さんやった。>

<ある日、一人の朝鮮人坑夫の首筋の傷を見たので、

「お前、首の傷はどうしたとか?」とたずねた。

「労務からやられました」

 首筋には蛇のような跡形がついて、皮膚がめくれて逆立ちしとった。そこが化膿して血膿が出て、悪臭が漂っとったですばい。>

<見ただけで吐き気がきそうな体をしとった。それを側で聞いとった労務が、「何だと? 労務からやられたんだと? 嘘をつきやがって、誰が何時叩いたか!」といってまた叩き始めた。一人が仲に入って止めた。シャツを脱がせるとすごい傷跡でね。>

<炭鉱は、はっきりいって朝鮮人地獄ですよ。命令通り石炭を掘らんと、坑内でくらす(叩く)ですよ。馬でも牛でも朝鮮人ほどはくらさんですよ。>(黄学成・元麻生鉱業所赤坂炭鉱朝鮮人隊長の証言『消された朝鮮人強制連行の記録(林えいだい)』明石書店)

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2018年8月11日 (土)

麻生太郎と「ブラッド(虐殺)ダイヤモンド」の深い闇 「労働者万歳! 麻生炭鉱ストライキだ!」 筑豊遠賀川の土手に数十本のムシロ旗が翻った!!

<1999年 シエラレオネ

 ダイヤモンド採掘権をめぐり内戦は激化

 数千の命が消え 何百万もの難民が生まれた

 ダイヤには無縁の人々だった>

(映画「ブラッド・ダイヤモンド」冒頭の字幕)

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「実は私、西アフリカのそのまた西の端にあるシエラレオネという国で、昭和45年から2年生活したことがあります。年齢で言うと、30歳になった年に行き、32歳までおりました。

 実家の会社からの派遣でした。ご存知なくても一向構いませんが、私の実家というのは元は石炭の山を掘っておりました。シエラレオネでは、ダイヤモンドを掘れという命令です」

(麻生太郎・外務大臣の演説 日本記者クラブ 2006年1月)

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麻生太郎

 シエラレオネのダイヤモンド採掘権を握っていたのが、麻生太郎の「実家の会社」麻生産業だった。

 世界のダイヤ消費量の3分の2は、アメリカと日本が占めていた。

 映画のファーストシーンで漁師のソロモン・バンディー(ジェイモン・フンスー)は反政府軍に捕らえられる。

「お前ら、わかるな? 政府は投票させたい。“国の未来は国民の手にある”ってさ。違う! 俺たちの未来だ。だから手を切る。投票させない。切れ!」

 少年の手が斧で切断される。

「広めろ! “革命統一戦線(RUF)”が来たと」

 次はソロモンの番だったが、

「いや待て。切るな。こいつは使える。トラックへ。採掘場行きだ。こいつは働ける。乗せろ」

 ダイヤモンド採掘場でRUFのポイズン大尉(デヴィッド・ヘアウッド)が叫ぶ。

「この国の政府は白人の言いなりで、ダイヤの利益を独占してきた。RUFは人民を解放した。奴隷も主人もいない」

 麻生太郎はなぜ、シエラレオネの地に降り立ったのか?

<みなさんは、西アフリカにある「シエラレオネ共和国」をご存じだろうか?>

<この国の人々の健康状態は、世界一悪いことで知られている。

 例えば、平均寿命は三十四歳(二〇〇二年、ユニセフの統計)と世界最短であり、日本人の平均寿命が八十歳ぐらいであることと比較すると、半分以下である。>(山本敏治『世界で一番いのちの短い国 シエラレオネの国境なき医師団』小学館文庫)

 麻生太郎一族の奴隷労働の記録は百年前に始まる。

<筑豊で大正時代から朝鮮人坑夫を大量に雇用したのは、一九一六年貝島炭鉱が最初であった。次に三菱鉱業所、麻生商店(後の麻生鉱業所)、古川鉱業所へと続いた。>(林えいだい『消された朝鮮人強制連行の記録』明石書店 以下「」内は同書からの引用)

 戦前、麻生炭鉱で一番タフだった男、黄学成はこう語っている。

<一九二八年の八月十七日、麻生赤坂炭鉱に志願できた。><八十人の坑夫を抱えて、朝鮮人納屋では大きいほうでね。納屋の部屋をぶっ放して広いところに坑夫はごろごろ、まるで豚小屋のような感じやった。>

<赤坂炭鉱の坑内はガスが多くて、息苦しくて採炭するとふらふらしてね。安全灯を持って下がるが、ガスが多いとぽっぽっと燃えるが、ガスのないところじゃ青い火が燃えた。>

<二交代制の場合は十二時間だが、それで上がれることはない。石炭を掘っても函がないと上まで出せないから、函待ちで上の連中と揉めるよ。本線のレールが一本しかないから下の者は文句をいうが、箱がないのでやっぱり十五時間くらい坑内におるわけだね。

 朝五時に入坑して、昇抗するのが十時になるのはそう珍しいことではないので、眠る時間が少ないからぐいぐい酒を呑んで疲れを取るしかない。

 納屋は広い割に天井板がないので、冬になると外の風が吹きまくって、センベイ布団の中で震え上がった。畳は取り替えないので、炭塵に汚れてぼろぼろでね。万年床の布団も真っ黒で、日に干したことがないからべとべとしとる。二交代制で半分は入坑しとるから、開いた布団に誰から潜り込んで寝た。>

 安いことで有名だった賃金は、なんと、現金で支払われなかった。

<不況になっても困らないように何処の炭鉱も金券という、炭鉱発行の紙幣を出して、これは炭鉱切符ともいわれとった。麻生の鉱主の紋入りで、五十斤とか百斤とか小刻みにあって、これは炭鉱とか納屋の売勘場(売店とも配給所ともいう)しか通用せんので、飯塚の街では買い物ができないのよ。売勘場の価格は、普通の店より二、三割は高いから、働いた賃金は全部炭鉱から吸い取られてしまう仕組みになっとる。>

 日給は80銭。現在価格で1900円ほどだ。

 麻生太郎は、シエラレオネのダイヤモンド坑夫にいくらの賃金を支払っていたのか?

 2012年発行の本にはこう書かれている。

<農村部では、平均賃金が一日に一ドル(約八十円)以下>(マリアトゥ・カマラ スーザン・マクリーランド『両手を奪われても シエラレオネの少女マリアトゥ』汐文社)

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2018年8月 4日 (土)

「裏口入学」佐野太「レイプ犯」山口敬之「ナチに学べ」麻生太郎「スパコン詐欺師」齊藤元章が仕組んだ血税52億円強奪事件の全貌

 2006年。「裏口入学」で逮捕された佐野太は、文科省研究振興局研究環境「産業連携」課長に就任した。

 2017年1月。伊藤詩織をレイプした山口敬之・元TBSワシントン支局長が、文科省予算「産学共同実用化開発事業」費52億円をだまし取った。

 詐欺は佐野太が文科省科学技術担当トップの審議官に就任した2014年に開始される。

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佐野太「裏口入学」逮捕の「物証」(?)音声記録を報じるニュース

 2014年11月1日。齊藤元章(2017年12月に詐欺罪で逮捕)のスーパーコンピュータ「睡蓮」が、文科省管轄「大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)」計算科学センターで稼働を開始。いきなり、スパコンの省エネ性能ランキング「Green500」で2位となった。

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齊藤元章

 一躍「時の人」となった齊藤元章は自画自賛する。

<昨年末に「自分達で独自のスーパーコンピュータを開発する」という構想を打ち上げた時には、PEZY 社内でも誰も真剣に受け止める社員がいない状態から出発しました。ExaScaler に至っては、今年3月末にはまだ存在していない状態でした。最終的にPEZYでプロッセサ開発を完了してから7か月、実際のサンプルチップを入手してから3か月で、独自開発したスーパーコンピュータを稼働させた例は、世界中を見渡しても前例が全く見当たりません。また同時並行で、高効率で保守性にも優れた独自冷却システムを僅か6ヶ月の期間で開発出来ましたことは、2つの会社を併せても20名強の社員数でしかないことを考えますと、異例尽くしの開発であったと言えます。>(ペジー社プレスリリース 2014年11月6日)

 これを読むと「齊藤元章は不眠不休で働いてきた」と思えるが、これが大ウソ。

 2015年1月8日。齊藤元章は587ページの大著『エクサスケールの衝撃』(PHP)を上梓。

 本を書く時間がどこにあったのか?

 2017年6月。齊藤元章が米国ランキング製作機関「TOP500」に送ったデータには消費電力が記載されていなかった。スパコン「暁光」は、消費電力が空欄のまま「Green500」7位を獲得している。

 消費電力の数値がないのに、どうやって「省エネ性能」を計ったの?

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 すべては巧妙に仕組まれた詐欺だったのだ。

「大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)」の生みの親が、「産学官共同」を唱え続け、「裏口入学」で逮捕された佐野太だった。

 その頃、山口敬之・TBSワシントン支局長は、米国立公文書記録管理局(NARA)でベトナム戦争時の韓国軍慰安所に関する公文書を発見した。山口はTBSでの報道を画策したが願いはかなわず、上層部に無断で『週刊文春』に寄稿した。

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<歴史的スクープ

韓国軍にベトナム人慰安婦がいた!

ベトナム現地取材「女に飢えた韓国兵がトラックでやってきた」>

(『週刊文春』2015年4月2日)

 この記事が出た直後の4月3日。山口敬之は伊藤詩織をレイプした。

 事件の直前、山口敬之は伊藤詩織にこんなメールを送っている。

<ヤボ用で一時帰国する事になった。空いてる夜ある? なんか奢ります>

<あと、今売ってる週刊文春に僕の寄稿が掲載されるから読んでおいてね>

 約1ヵ月後、山口敬之はワシントン支局長を解任され、営業局に左遷された。

 同年2015年6月8日。高輪署の捜査員は、山口敬之を逮捕するため成田空港で待ち受けていた。しかし、中村格・警視庁刑事部長からの電話で逮捕はドタキャンとなった。

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ジャーナリスト・伊藤詩織の取材から全力疾走で逃げる中村格・警視庁刑事部長

 同じ頃、飛ぶ鳥も落とす勢いだった齊藤元章は、文科省が管轄する日本最大の研究機関「理化学研究所(理研)」にスパコン「菖蒲」を設置し、ついに「Green500」で1位を獲得した。

「スパコンの革命児」斎藤元章と「安倍晋三と最も親しいジャーナリスト」山口敬之が結託したのは翌2016年1月。

 山口敬之が自宅に政治団体「日本シンギュラリティー党」を設立。自ら党首となった。

 齊藤元章が「布教」する「シンギュラリティー」とは「技術的特異点」のこと(らしい)。

「今から30年後、テクノロジーと人間の脳が融合し、人間を超越した非生物的な知性体が出現する」

 書いていて空しくなるのは、この手のウルトラモダンな未来予想が当たったためしがないからだ。

 もうひとつ、齊藤元章の本を読んで気分が暗くなるのは「この手の未来予想に最初に飛びつき群がるのは政治家である」という歴史ゆえだ。結果、「地球温暖化」詐欺のように、私たちが額に汗して稼いだ金が政府によって強奪される。

 齊藤元章は吹きまくる。

「スパコンの性能が劇的に向上したとき、電気代がタダになる。食べ物がタダになる。服がタダになる。家がタダになる。すべてがフリーの世界になるのだから、人間は働かなくていい」

 齊藤元章『エクサスケールの衝撃』(PHP)を要約すると、

「明日、仕事に行かなくてもよくしてあげますから、私に国民の血税1000億円をください」

「くれない? くれないと大変なことになってしまいますよ。中国が日本より先に劇的に高性能なスパコンを開発してしまったら、逆転は不可能なんですよ。スパコンの性能=国力ですから、お金をくれないと、日本人は中国人に隷従するしかなくなってしまいますよ」

 このとんでもない詐欺師、齊藤元章と安倍晋三べったりのジャーナリストでレイプ魔、山口敬之が結託したらどうなる?

 2016年3月4日。一般財団法人「日本シンギュラリティー財団」設立。代表理事・山口敬之。共同代表・齊藤元章。

「シンギュラリティーというものが日本にも出てくると思います」(麻生太郎 2016年3月22日 財政金融委員会)

「日本の財政赤字をどうするか?」という質疑の中で、麻生太郎は唐突に「シンギュラリティー」という言葉を口にした。

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麻生太郎

 山口敬之が安倍晋三よりも懇意にしているのが麻生太郎だ。著書の中で、麻生太郎と「ホテルの部屋飲み」を繰り返していることを山口は恥も外聞もなく書いている。麻生が書いた改造内閣名簿を安倍晋三に届けたのは山口だった。

 同じ頃、佐野太は政治家と直接交渉をする官房長の椅子に座った。

 2016年5月30日。山口敬之はTBSを退社し、齊藤元章の会社「ペジー・コンピューティング」顧問となった。

 齊藤元章からスパコンの売り込みを受けた人物(文中「Y氏」)はこう語っている。

<Y氏は斉藤容疑者とこれまで3回ほど会ったことがある。斉藤容疑者は山口氏を紹介したあと、「弊社はベンチャーですが、官邸との関係もあるので、信頼していただいて大丈夫です」と言い、隣りにいた山口氏は自著の『総理』をY氏に手渡したという。

Y氏は山口氏のことを知らなかったが、自宅に戻って渡された本を読み、P社を信頼したという。>(『現代ビジネス』2017年12月8日)

 2016年7月13日。麻生太郎は、文科省管轄「理化学研究所」のスパコン「菖蒲」を視察した。説明をする齊藤元章と麻生太郎のツーショット写真は、今も理研HPに掲載されている。

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 9日後の2016年7月22日。検察は山口敬之を不起訴処分とした。

 2016年8月24日。安倍晋三政権は、2016年度第二次補正予算「21世紀型のインフラ整備」1兆4056億円を閣議決定した。そのうち120億円が文科省管轄「科学技術振興機構(JST)」に割り振られた。

 2016年10月11日。予算を与えられたJSTは、「産学共同実用化開発事業ベンチャータイプ」を緊急募集した。

産学共同実用化開発事業ベンチャータイプとは何か?

<企業ニーズ(解決すべき技術課題)を踏まえた、企業による大学等の研究成果に基づく研究シーズの実用化開発を支援します。

開発リスクを国(JST)が負担し、企業単独では困難な開発を後押しします。>(JSTのHPより)

 この「国が企業のリスクを負担」の内容がとんでもない。

<開発期間 原則10年以下

開発費 原則、総額1億円以上、50億円未満>

<終了・中止時の開発費の扱い>

<開発成功の場合 開発費支出額を返済>

<開発失敗の場合 開発費支出額の10%を返済>

 50億円借りて、遊んで暮らし、10年後に「開発に失敗しました」と言えば、5億円返しておしまい。完全な詐欺だ!!

 この詐欺システムを作ったのが文科省「産学官連携」のボス、佐野太だったのだ。

 2012年12月16日。首相の椅子に返り咲いた安倍晋三がやった最初の仕事は、民主党政権の予算をぶっ壊すことだった。

 2013年1月11日。「日本経済再生に向けた緊急経済対策」が閣議決定され、2012年度補正予算第1号が動き出した。文科省に割り振られた新たな札束の山が生み出したのが「産学共同実用化開発事業ベンチャータイプ」だ。

 2016年10月12日に公表されたJSTの緊急募集、その締め切りは同年10月25日。

 公募から締め切りまでわずか13日!!

 募集要項は152ページにも及ぶ!!

 それだけではない。説明会が行われたのは、10月21日。締め切りの4日前だった!!

 つまり、緊急募集を前もって知る人間しか応募できなかった!!

 実際、応募したのは2社のみで両社とも採用された。

 もう一社への支援金は2億円。

 2017年1月。文科省予算、私たちの血税52億円が齊藤元章に送金された。

 2017年12月5日。齊藤元章が詐欺容疑で逮捕された。

容疑は経産省が管轄する「新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)」から4億3100万円の不正受給を受けた、というもので、なぜか、さらに巨額の「文科省ルート」の金の流れは不問にされた。

直後の林芳正・文科大臣の説明は支離滅裂だった。

<科学技術振興機構(JST)の産学共同実用化開発事業(Nex TEP)によるPEZY社の関連企業のExaScaler社への支援はスーパーコンピュータ「暁光(ぎょうこう)」の開発に対して、開発委託という形で総額60億円を限度として融資を行うものであります。>(記者会見 2017年12月12日)

 スパコン「暁光」のデータは、消費電力が空欄のまま米ランキング選定機関に送られた。この「暁光」こそが「疑惑の中心」なのだ。

<これは、全額担保がついているということでございます。これまでJSTからExaScaler社へは、その内訳約52億円が支出されておりまして、開発は着実に進展していると評価されておりまして、先月公表されたスパコンの国際ランキングTOP500で、国内1位を達成するという成果を上げているというふうに聞いております。>

 開発は着実に進展している?

 とんでもない大ウソだ。

<産学共同実用化開発事業(NexTEP)で採択した株式会社ExaScalerの課題の開発中止について

平成30年3月30日 科学技術振興機構(JST)

 JST(理事長 濵口道成)は、産学共同実用化開発事業(NexTEP)で平成29年1月に採択した株式会社ExaScaler(以下、「Exa社」)の課題「磁界結合DRAM・インタフェースを用いた大規模省電力スーパーコンピュータ」について、平成30年3月29日付けで開発の中止を決定し、その旨Exa社に通知しましたので、お知らせいたします。

 JSTでは、Exa社との間で採択課題の開発(以下、「本開発」)を委託しておりましたところ、その状況等につき、Exa社に対してヒアリングを含め調査を行ってまいりました。

 JSTは、その調査の過程において提出された書類等を検討した結果、採択時のものから大幅な計画変更となっており、本課題を採択した前提を欠くに至ったものと判断せざるを得ないことなどから、第三者による評価をも踏まえ、本開発を中止すべき相当の理由があり、本開発の継続が適切でないと判断するに至りました。そのため、JSTは、本開発の中止を決定し、その旨Exa社に通知しました。

 JSTは、Exa社に対し、本開発中止の通知の中で、これまでにExa社に概算で支払った開発費(約52億円)の全額返還を求めています。>

 やはり、詐欺だった!!

 齊藤元章の最大の犯罪は「文科省ルート」52億円の詐取だったのだ。

 この詐欺システムを作り、動かしてきたのは文科省官僚、佐野太だ!!

 齊藤元章は、佐野太が推進した「産学官共同」事業の支援金をターゲットにし、齊藤元章と麻生太郎をつないだのが山口敬之だ。

 山口敬之は、齊藤元章から顧問料を受け取り、住居兼事務所「ザ・キャピトル東急レジデンス」を提供されていた。

 2018年5月24日。齊藤元章は保釈金8000万円を支払い保釈された。

 2018年7月4日。佐野太は、事前の事情聴取も何もなく、「金銭の授受なし」「物証ゼロ」の「裏口入学」で緊急逮捕された。

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2018年7月27日 (金)

佐野太・元文科省局長の音声データをTBSだけが入手! 佐野の一年先輩の理系文科省幹部「140万円の接待」で逮捕! オウム真理教死刑囚6人同日殺し!

 支配層がニュースを連射したとき、支配層にとっての「ヤバいネタ」が消える。

 森友学園問題が消え、加計学園問題が消え、「赤坂自民亭」が消え、直近では「不正選挙の落胤」杉田水脈の「同性愛者には生産性がない」という差別発言が消えた。

Bbc

杉田水脈・衆院議員

「杉田水脈は民主的に選ばれた議員なのか?」という根源的な疑問をテレビが提示し、人々に共有されはじめたとき、「安倍晋三と赤坂自民亭女将がまた連続殺人をするよ」という情報がテレビ局記者に流された。

 不正選挙、脱原発政党の比例票破棄と「維新」「みんな」比例票のねつ造によって「維新」候補だった杉田水脈は比例復活当選。次の衆院選選挙区選挙では最下位で落選。森友学園問題で窮地に陥った安倍晋三が仕掛けた「大義名分ゼロ」の解散総選挙で安倍は杉田水脈を比例名簿実質1位に抜擢した。

 杉田水脈は「裏口」当選、「予約」当選したねつ造議員なのだ。

 伊藤詩織を密着取材していた英BBCのインタビューで杉田水脈はこう言った。

「伊藤詩織さんが、ああいう記者会見を行って、ああいう“ウソの主張”をしたがためにですね、山口(敬之)さんや山口さんの家族には『死ね』とかっていうような誹謗中傷のメールとか電話とかが殺到したわけですよ。ね。だから私はこういうのは男性側のほうがひどい被害をこうむっているんじゃないかと思っています」

「伊藤詩織はウソをついた」と杉田水脈は明言しているのだ。

 検察はなぜ、佐野太と東京医科大学理事長の音声データを「TBSだけ」に手渡したのか?

 山口敬之がTBSの重役だったからだ。

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自らの「不起訴に乾杯」する山口敬之

 検察は音声テープをTBSに流すと同時に佐野太の一年先輩の文科省幹部を「140万円の接待」容疑で逮捕した。

 140万円!?

 文科省の最大の犯罪はなんだったのか?

 山口敬之がスパコン「ペジー」社の齊藤元章と共謀し、文科省から52億円を詐取した。52億円を山口敬之に渡した文科省はなんの罪にも問われていないのだ。

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齊藤元章と一台も売れなかったスーパーコンピュータ

 法治国家・日本で最も「許されざる」事件とはなんだったかの!?

 伊藤詩織をレイプした山口敬之が逮捕される当日、「上の命令」で逮捕が取り消されたことだ。

 ジャーナリスト・伊藤詩織の取材に全力疾走で逃げる中村格・刑事部長↓

https://www.youtube.com/watch?v=o_wXlFATErY

 2014年。「裏口入学」で逮捕された佐野太が文科省「科学技術担当」官房審議官となった。

 佐野太が文科省の科学技術担当トップに就任し、同時に大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)にペジー社のスパコン「睡蓮」が設置された。KEKの母体は「文科省高エネルギー物理学研究所」だ。

齊藤元章「スパコン疑惑」の舞台を提供したのは佐野太なのだ。

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佐野太は文科省の科学技術担当トップだった

齊藤元章の詐欺の現場には常に山口敬之がいた。

齊藤元章のスパコンを買った人はこう言っている。

<Y氏は斉藤容疑者とこれまで3回ほど会ったことがある。斉藤容疑者は山口氏を紹介したあと、「弊社はベンチャーですが、官邸との関係もあるので、信頼していただいて大丈夫です」と言い、隣りにいた山口氏は自著の『総理』をY氏に手渡したという。

Y氏は山口氏のことを知らなかったが、自宅に戻って渡された本を読み、P社を信頼したという。>(河野正一郎「スパコン詐欺事件「異例の捜査」で検察は誰を追い詰めたいのか」現代ビジネス 2017年12月8日)

 佐野太は齊藤元章に52億円を送金した。

 齊藤元章は山口敬之に顧問料を支払っていた。

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2018年7月20日 (金)

「シロ・クロはっきりさせろ」小泉純一郎のひと言が「民主国家」日本をぶっ壊した!! 坂本龍馬ら「維新の志士たち」の夢「三権分立」をぶっ壊した!!

龍馬が好きな人は、絶対に、自民党に投票してはいけない!!

「加納駿亮の福岡高検検事長就任は認められない。人事を再考せよ」

 2001年10月23日。小泉純一郎は検察の人事に口をはさんできた。戦後初の暴挙だ。

 加納駿亮・検事正は、川上道太・四国タイムズ社長によって刑事告発されていた。告発文を書いたのは、三井環・大阪高検公安課長。三井環は加納駿亮の部下で「検察の裏ガネ」問題に直接かかわっていた。

 小泉純一郎の検察人事介入に激怒した原田明夫・検事総長は、絶対にやってはいけない手段に出た。問題解決を政治家に依頼したのだ。

<加納の検事長人事が承認されないと検察がつぶれてしまいます>(三井環『ある検事の告発』双葉新書)

 原田明夫が「泣きを入れた」相手は「検察・警察30万人のボス」後藤田正晴だった。

 小泉純一郎vs後藤田正晴。

 原田明夫は、検察という政治から独立した組織の「聖域」である人事を政治家同士の駆け引きの場に引きずり下してしまったのだ。

 後藤田正晴は首相官邸に怒鳴り込んだ。

 そのときの小泉純一郎のひと言が、「民主国家」日本、坂本龍馬ら「明治維新の志士」たちの夢「三権分立」をぶっ壊した。

「シロ・クロはっきりさせろ」

 加納駿亮をシロ=不起訴にすれば、人事を認めてもいいよ、ってことだ。

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坂本龍馬暗殺後、龍馬の盟友たちは「三権分立」のために奔走した

 マスコミの川上道太・四国タイムズ社長が加納駿亮を刑事告発したのは2001年3月29日。

 しかし、半年以上、検察は動かなかった。

 2011年10月23日。「検察人事を再考せよ」小泉純一郎。

 同年11月1日。加納駿亮の検事長昇任が内示された。

 坂本龍馬らの夢は、たった一週間で破壊され、雲散霧消したのだ。

 同年11月7日。高松高検は川上道太・四国タイムズ社長に出頭を要請した。

 同年11月9日。高松高検の検事が川上道太を事情聴取した。

 同年11月13日。調べたのはたったひとり、たった4日の「捜査」で加納駿亮の不起訴が決定され、なんと、同じ日に加納駿亮の検事長昇任人事を小泉純一郎内閣が承認した。

 同年11月15日。天皇による加納駿亮検事長認証式。

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天皇皇后両陛下と安倍晋三 検事局長の任命権は最終的に天皇が持っている

「天皇陛下が泥棒を出世させた」

 今上天皇の顔に泥を塗ったのは、小泉純一郎その人なのだ。

 この国のすべての保守派よ! そんなことが許されるか!?

 小泉純一郎の検察への介入→原田明夫の後藤田正晴に対する哀願→「シロ・クロはっきりさせろ」小泉純一郎→加納駿亮不起訴。

 検察上層部の不正義きわまりない動きを三井環・元大阪高検公安部長は<けもの道>と呼んだ。

 2002年4月22日。三井環は自宅前で逮捕された。その日、三井環は「実名」「顔出し」で鳥越俊太郎と対面するはずだった。テレビ朝日『ザ・スクープ』の録画が行われる当日、三井環は緊急逮捕されたのだ。容疑は「引っ越しの前に住民票を移していた」という「みんなやっているんじゃないの?」と誰もが思う微罪だった。

 すべての事件の発端「検察の裏ガネ」とは何か?

 国の予算「調査活動費」を検察上層部が1円残らずつかい込んでいた。私たちの血税を盗み、飲食、遊興、ギャンブルにつかっていた。その総額は、1998年度だけで5億9740万円。泥棒の総数は、どんなに少なく見積もっても年間170人以上だ。

 2001年末に小泉純一郎が手に入れた権力とは何か?

 今、大問題となっている「赤坂自民亭」の「若女将」小渕優子が不起訴になった事件を振り返ってみよう。

 2014年10月末。東京地検特捜部が公職選挙法違反の疑いで小渕優子・経産相の関係先を次々に家宅捜索し、ドリルで破壊されたハードディスクを発見した。捜査のターゲットは、2600万円以上の使途不明の政治資金だ。

 安倍晋三が、窮地の小渕優子を救い出し、検察は不起訴処分とした。

 どうやって?

「これ以上、小渕優子に対する捜査を続けたら、検察の裏ガネ問題をばらすぞ」

 安倍晋三がそう言えば、全国2700人の検察全員が凍りつく。フリーズ。がさ入れ中止。

 もし、安倍晋三がこの「脅し」を「実行」したら?

 検察幹部170人以上が逮捕され、3棟からなる最高検察庁ビルの上層階が爆発、炎上。全国30万人の検察・警察の権威は地に堕ちる。誰もおまわりさんの言うことをきかなくなる。

 2001年11月以前。まがりなりにも検察官は政治家の敵だった。

 2001年11月。小泉純一郎は、30万人を瞬時に抹殺できる「最終兵器」を手に入れた。

 震え上がった30万人は、まだ胸の奥底にかろうじてあった「正義のかけら」を捨て、小泉純一郎の使用人、下僕、奴隷に成り果てた。

 最終兵器の発射スイッチを収めたアタッシュケースは、小泉純一郎から、福田康夫、麻生太郎、安倍晋三へと引き継がれた。

 2001年11月以降、自民党重鎮を標的にした検察の捜査は一度も行われていない。

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小泉純一郎と小沢一郎の「歴史的和解」!?

政権交代が現実味を帯びてきた頃、検察は小沢一郎を最大のターゲットにし、強制起訴し、民主党代表の座から引きずり下した

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2018年7月16日 (月)

妻の母が逮捕された直後に山梨県知事選出馬を模索 妻の母が刑務所に送られた2年後に「億ション」購入 「裏口入学」で逮捕された佐野太・文科省局長の摩訶不思議な人生

「当選まであと一歩なんです。選挙が終わったらすぐに返しますから、400万円貸してください。お願いします。お願いします」

「元文部大臣の夫が進める事業です。風力発電所に投資して、いっしょに儲けませんか?」

 そんな手口で小杉敬子がだまし取った金は、20億円超。貸し手に戻ってきた金は、わずか1%だといわれている。

 小杉隆・元文科省の妻、小杉敬子が逮捕されたのは、2010年5月26日。

 その前年の2009年7月に小杉隆は衆院選不出馬を表明し政界引退。同時に小杉敬子の娘の夫、佐野太は山梨大学副学長を辞めている。

<出世街道を歩んでいた佐野氏がわざわざ地方大学に出向したのは、県知事選の出馬を狙ってのことだと見られていた。実際、一一年と一五年の知事選で、出馬を模索していました>(『週刊文春』9月19日)

 小杉敬子の懲役6年が確定し、刑務所に送られたのは2012年2月。

 その2年後。佐野太は1億円以上の麻布のマンションを買っている。

<佐野は地元の会合にベンツで乗り付けてきた。自民党の県連では『あいつはどんな神経をしているんだ』という声が上がっていました>

 義母は刑務所。260人といわれる義母の債権者にはお金が戻っていないのに、義理の息子は「億ション」に住み、ベンツに乗っていた?

 さらに、義母の逮捕直後に山梨県知事選に出馬しようとしていた?

 どんな神経?

 佐野太一家を描いたテレビドラマを作れば高視聴率間違いなしだ、と私は思う。少なくとも「ホームドラマ」の概念をぶっ壊したものができる。

 佐野太が政界進出をもくろんだ当時の山梨県知事の名は、横内正明。この男の経歴も摩訶不思議だ。

 東大法学部から建設省に入った官僚。1993年に金丸信の地盤を引き継いで衆院選で初当選。

 前年の1992年9月。金丸信は「東京佐川急便事件」で政界を引退した。

 この原稿のテーマは、「金銭の授受なし」「物証ゼロ」の「裏口入学」逮捕劇なので、政治家と検察の関係を見ていこう。

 金丸信は、5億円の収賄容疑で出頭を命じられたがこれを拒否。ならば、「即逮捕」となるはずだが、東京地検特捜部は「収賄を認める」金丸の上申書を受け取り、1992年9月28日に略式起訴、翌29日に罰金20万円の略式命令を出した。

「5億円を受け取って、たった20万円の罰金で終わりか!?」

「生涯、無罪を主張した田中角栄は逮捕されたのに、容疑を認めた金丸はなぜ、事情聴取もされないのか!?」

 人々の怒りが爆発し、法務省の看板にはペンキがかけられた。

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政界引退後、孫と戯れる金丸信

 1993年。検察は、金丸信とその地盤を引き継いだ横内正明・元山梨県知事の「味方」だった。

 2002年12月。横内正明は山梨県知事選出馬のため衆院議員を辞職した。「当選確実」といわれた横内だったが……。

 自民党山梨県連のボスだった堀内光雄が反発し、横内正明は自民党の公認を得られず、民主党、自由党が推薦した山本栄彦に惜敗してしまうのだ。

 堀内光雄は、橋本龍太郎政権の経産大臣だ。「自民党をぶっ壊す」と叫んだ小泉純一郎に橋本龍太郎が敗北して以降、堀内光雄は大臣、自民党要職の椅子に座っていない。2003年の自民党総裁選。野中広務、古賀誠は堀内光雄に「反小泉統一候補」として出馬を要請した(堀内は固辞)。郵政民営化法に反対票を投じた堀内光雄は政治生命を絶たれた。2009年8月、衆院選落選、政界引退。2016年5月、86歳で死去。

 佐野太の義父、小杉隆も橋本龍太郎によって文部大臣に抜擢され、小泉純一郎によってぶっ壊された政治家だ。

 山梨県知事選に敗れた横内正明は、参院選出馬(2004年7月11日投開票)を表明するが、またしても堀内光雄に潰された。自民党山梨県連は公認せず、横内は出馬を断念した。

小泉純一郎が主導した自民党政治の変節に対し、最後の最後まで抵抗した実力者が堀内光雄だった。

 同年2004年4月。橋本龍太郎らが1億円のワイロを受け取ったとされる「日歯連ヤミ献金事件」が起きた。

<日歯連のヤミ献金事件も、小泉の政敵を屠るために検察が暗躍した事件のひとつである。>(平野貞夫『小沢一郎完全無罪』講談社)

 法廷で橋本龍太郎は「小切手授受の現場に居合わせた記憶はない」と主張したが、野中広務とともに政治生命を完全に断たれた。

 2006年7月1日。68歳の若さで橋本龍太郎は急死した。死因がよくわからないため、遺体は病理解剖された。

 自民党山梨県連のボス、堀内光雄の盟友たちは、検察によって次々に倒された。

 2011年1月13日投開票の山梨県知事選は「公約破りだ!」として民主党がボコボコに批判された選挙だった。民主党は「知事選での他党との相乗りはしない」と約束して政権を獲ったのに、「小泉純一郎派」横内正明への支持を表明したからだ。共産党推薦候補に対し横内は得票率82・96%で圧勝した。

 佐野太に「知事選に出ませんか?」とささやいたやつは誰なのか?

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佐野太

 佐野太・文科省局長は「金銭の授受なし」「物証ゼロ」の「裏口入学」容疑で逮捕されたのだ。東京地検特捜部は、絶妙のタイミングで「東京医科大裏口入学リスト」「佐野太と東京医大理事長の密会を記録した音声テープ」などをマスコミに流し続けているが、これまで報道された証拠で法廷を維持するのは不可能だ。

 我が祖国はいつ、民主主義国、法治国家をやめたのか?

 金丸信は5億円収賄を認めながら、たった20万円の罰金。

 原発事故で国土を消失させた東京電力、不起訴。

「政治とカネ」問題で証拠隠滅のためにパソコンのハードディスクをドリルで破壊した小渕優子(今、大問題となっている「赤坂自民亭」若女将)、不起訴。

 贈賄側「金を渡した」甘利明「150万円受け取った」――完全に贈収賄罪が成立した後、「睡眠障害」で国家を休み続けた甘利明、不起訴。

 公文書改ざん・廃棄に関わった財務省の官僚、不起訴。

 佐野太は牢屋でしゃがまされている。

 法の下での平等?

(つづく)

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2018年7月13日 (金)

「裏口入学」逮捕の佐野太・文科省局長と小泉純一郎に「ぶっ壊された」自民党重鎮たち <小杉隆・元文部大臣の妻 借金14億円で自己破産>

 スキャンダルが佐野太家に襲いかかってきたのは、2006年末。12月13日に日刊ゲンダイが第一報を報じ、14日発売の『週刊新潮』『週刊文春』がそろって記事にした。

 小杉隆は佐野太の義父。小杉の妻は佐野の妻の母だ。

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元TBSラジオ 元新自由クラブ 小杉隆

 週刊誌報道が出たのは、資金集めパーティー「小杉隆を囲む会」当日だった。会場の目黒雅叙園に債権者が押しかけたが、小杉隆は逃げ回った。

 元芸能リポーターで現目黒区議会議員、須藤甚一郎によれば、小杉隆の妻、敬子が自己破産した直後の債権者会議には230人が集まったという。小杉敬子に金を貸した者の総数260人。

 パーティー後、報道陣に囲まれた小杉隆は、

「妻の借金は、ことし8月に入ってから知った。驚天動地だった。妻がしたこととはいえ、出来る限りのことをしていきたい。財産はすべて処分した。この問題は、あくまでも妻の個人の問題であり、これからも政治活動を続けていく。(妻の借金を)政治活動に使ったことはない」

 佐野太は、小杉家の隣に新築の家を建てていた。義母のスキャンダルにより、佐野太は、家を失っただけではなく、「金返せ!」と叫ぶ二百数十人の敵に囲まれることになったのだ。

 須藤甚一郎に電話をかけてきた債権者のひとりは、

<その被害者の方は、昨年9月6日(投開票9月11日)、衆院選の選挙期間中に、敬子夫人が訪ねてきて、「小泉首相が、急に解散して選挙になったので、準備ができてなかった。銀行に預金はあるのですが、“酒販連”の問題(注・3年前、全国の酒店小売組合の年金資金144億円を海外投資して焦げ付いた。事務局長が横領罪で逮捕。小杉の元秘書が、関連の酒政連の顧問であり、小杉代議士にも数百万円献金していた)があるので、預金が引き出せないのです。数日後にお返ししますので、500万円貸してください」としつこく懇願されて、500万円を貸した。

被害者は「小杉さんは、文部大臣もされた方ですから信用し、選挙期間中でもあり、数日後に返すといったので、お貸ししたのです。奥様は、小杉さんの経理関係は全部自分でやっているといってましたよ」>(須藤甚一郎ウィークリーニュース! 2006年12月14日)

小杉隆は、アル・ゴア『地球の掟』(ダイヤモンド社 1992年)の翻訳者で「地球温暖化」詐欺団の中心人物でもあった。小杉の自宅には「風力発電研究所」という看板が掛けられ、妻・敬子は「再生可能エネルギーに投資していっしょに儲けましょう」などと言って、金を引き出していたという。

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アル・ゴア元米副大統領と小杉隆

<小杉敬子の借金の仕方は、尋常じゃなかった。ぼくが話を聞いた主婦の被害者はこういった。「電話があったので、断ったんですが、家に押しかけてきて、私がキッチンで夕食の準備中で、まな板で大根を切っているところで、両手を床について土下座して『何とかお願いします!』を何回も絶叫する。

電気釜のほうにいくと、彼女は床を這(は)って移動して、また土下座し『お願いします。お願いします』でした。それが小杉代議士の衆院選の真っ最中で『当選まで、あと一歩なんですが、事務所の経費が足りない。選挙が終ったら、すぐに返済しますから、お願い!』って調子で、つい400万円貸してしまったのです。結局、返してもらえなかったのです」>(須藤甚一郎ウィークリーニュース 2010年5月27日)

文科省エリート官僚、佐野太はどうしていたのか?

<麻布1億円マンションにベンツの華麗なる官僚生活>

<佐野家は、電機メーカーに勤める長男と、今回問題になった次男の四人家族。四年前に購入した、「一億円はくだらない」(不動産業者)という港区麻布のマンションで暮らしている。>(『週刊文春』7月19日)

佐野太に義母の借金を返す義務はないが、いったい、どんな気持ちで出世街道を駆け上がってきたのか?

2010年5月26日。小杉敬子は詐欺容疑で逮捕された。

小杉敬子の悪行は、2006年末の報道でほぼ全貌が暴露されていた。

なぜ、逮捕まで3年半もかかったのか?

これが政治家をターゲットにした捜査だとしても、小杉隆は前年2009年9月に衆院選不出馬を表明し、政界を引退している。小杉隆が標的ならば、検察は「政治家抹殺」という目的を達成しているのだ。

なぜ、検察は「消えた政治家の妻」を逮捕したのか?

当時の政治状況について森ゆうこ議員はこう書いている。

<2008年9月に発足した麻生内閣は、官房副長官に元警察庁長官の漆間巌氏を起用した。じつに32年ぶりという警察庁出身の官房副長官だ。

「麻生内閣は“選挙管理内閣”だ。そして自民党政権を守るために、刑事司法の捜査網を利用してでも政権交代を阻止しようとしている。くれぐれも気をつけるように」

 当時、民主党内では、何度かそんな注意喚起があった。>(『検察の罠』日本文芸社)

さらに大きな謎は、義母逮捕と同時期に佐野太の山梨県知事選出馬の噂が流れたことだ。『週刊文春』によれば、地元・山梨県の自民党の会合に、佐野太は東京・麻布からベンツを飛ばして駆けつけ、後援会を組織する動きもあったという。

2011年の山梨県知事選。自民党山梨県連会長は堀内光雄だった。

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「反小泉派統一候補」堀内光雄 郵政民営化法案に反対票を投じ、堀内は政治生命を絶たれた

 1996年11月。橋本龍太郎は、佐野太の義父、小杉隆を文部大臣に抜擢した。

 1997年9月。橋本龍太郎は内閣を改造し、堀内光雄を通産大臣に抜擢した。

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橋本龍太郎とエリツィン大統領

「自民党をぶっ壊す!」と叫ぶ小泉純一郎に橋本龍太郎が敗北して以来、小杉隆、堀内光雄は大臣、自民党要職の椅子に座っていない。

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日本の民主主義をぶっ壊した三悪人 小泉純一郎 竹中平蔵 安倍晋三

 2003年の自民党総裁選。野中広務と古賀誠は、堀内光雄に「反小泉派統一候補」として出馬を要請したが、堀内は固辞した。

「金銭の授受なし」「物証ゼロ」で逮捕された佐野太の身辺には、常に「小泉純一郎にぶっ壊された政治家」がいた。

(つづく)

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2018年7月12日 (木)

文春砲不発!! 週刊文春記者よ! こんなヨタ記事で文科省局長「裏口入学受託収賄罪」を証明できるとでも思っているのか!?

<息子は「日本で一番幸せな浪人生」とツイート バカ親文科省局長の異常な愛情>

 新聞が書けないことを週刊誌が書く。『週刊文春』による佐野太・元文科省局長とまだ10代の息子に対する「人格破壊」が始まったが……。

「裏口入学ができるんだったら安倍総理も慶応ぐらい行っているよ」(寺脇研 4月12日 前川喜平、望月衣塑子とのトークショーでの発言)

「その点で、平沢勝栄さんがほら、家庭教師をしていて、『なんでお前が家庭教師をしていて東大行けなんだ?』そしたら『俺が教えたから成蹊に行けたんだ』ってゆって……エヘヘ」(望月衣塑子 同上)

<次男は成蹊高校を昨年卒業している。>(『週刊文春』7月19日 以下<>内は同誌からの引用

「裏口入学」で逮捕された佐野太の息子は、安倍晋三の後輩なのだ。

 やっぱり、「裏口入学があるのなら、なんで安倍晋三はもっとましな大学に行けなかったのか?」ってなるし、佐野太逮捕が「前川喜平、寺脇研、望月衣塑子を黙らせるための冤罪」と考えると、話がぴったりと収まるのだ。「できすぎだ!」とうめきたくなるほどぴったりと。

<佐野の旧知の人物が打ち明ける。

「佐野君の息子は一浪していましたが、奥さんによると、東京医科大の他にも二つの大学に合格しており、補欠合格も一校あったそうです。だから奥さんは、息子が実力で東京医科大に合格したと思い込んでいた。>

<「次男に夢を託した」医者志望の父は元文部大臣の娘と結婚>

 前川喜平は中曽根康弘の親戚だ。前川の妹が中曽根の長男、中曽根弘文と結婚している。元「日本原子力発電(原電)」社員の与謝野馨の秘書になったのが前川喜平の最初の出世だった。与謝野馨に原電に入るよう勧めたのが、中曽根康弘だ。

「前川喜平は、安倍晋三を批判するが、なぜか原発については一言も触れない」

「原発反対の望月衣塑子はなぜ、脱原発テント広場強制撤去の日時を事前に知りながら、歩いて2分のテントにいた人に伝えなかったのか?」

 この謎については別稿で書く。

 少なくとも言えるのは、文科省のエリートが自民党の有力政治家の娘と結婚したことと今回の逮捕劇はまったく無関係だということだ。

<大学の同級生も、今回の逮捕劇に驚きを隠さない。

「何年か前に彼の母親が亡くなったとき、葬儀に伺おうとしたら『民間の人と交流を持つとあらぬ疑いをかけられる』と参列を固辞されてしまった。それくらい民間との関係に気を遣っていたのに……」>

 香典すら受け取らなかった佐野太が、「天下り問題」で厳重注意を受けた直後、文科省「総理のご意向」文書が報道されるなか、「息子を裏口入学させてくれ」と頼むか?

<「政治家に対して“面従腹背”だった前川氏と違って、佐野氏はベタベタした付き合いをしていた。官房長を務めていた頃、政治がらみの案件について、担当課に逐一、問い合わせてきた。職員たちは『国会議員から頼まれたんだろうな』と受け取っていました」(文科省関係者)>

 文春砲不発。

「文科省エリートがなぜ、金銭の授受なし、物証ゼロで逮捕されたのか?」

 記事を読むと、謎が解けるどころか、ますます謎が深まるだけなのだ。

<麻布「1億円」マンションにベンツの華麗なる官僚生活>

 高い家を買ってベンツに乗っていたから佐野太は悪いやつ? 逮捕されて当然?

 佐野太の山梨県知事選出馬について。

<「佐野は山梨の自民党県連と折り合いが悪いし、地元を軽視するなど、人間性に疑問がもたれていた。母校・日川高校の同窓生による後援会組織を作るのさえ難しかったほどです。さらに、佐野は地元の会合にベンツで乗り付けてきた。自民党の県連では『あいつはどんな神経をしているんだ』という声が上がっていました」(山梨県関係者)>

 トヨタ車に乗って来なかった佐野太は悪いやつ? 逮捕されて当然?

「山梨県関係者」って誰? 山梨の自民党関係者ならそう書くし、県職員なら「職員」と書くよなあ。

 タイトルにある「バカ親」を「証明」する文章は次の一節のみ。

<別の知人は「家族仲は良かった」と振り返る。

「佐野さんは早大理工卒ですが、実は医学部志望だった。医者への夢を息子に託していたんです。年賀状にはきまって、息子との海水浴や旅行の写真を載せており、家族への愛情を感じました」>

 年賀状に家族写真を入れる人はこの国に何人いる?

『週刊文春』社員は全員、映画『大統領の陰謀』を見直したほうがいい。このヨタ記事を活字にした週刊文春デスクは「証拠が薄い」と言わなかったのだろうか?

<佐野は全面対決の姿勢を鮮明にしている。

「佐野は、知人の紹介で、元検事で自民党の参院議員だった佐々木知子氏に弁護を依頼しています。佐野は容疑を否認しています」(検察担当記者)>

(つづく)

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「裏口入学はできない」(前川喜平)「それができるんだったら安倍総理だって慶応ぐらい行ってますよ」(寺脇研)「平沢勝栄さんがほら、家庭教師をやっていて」(望月衣塑子)

 今年4月12日。前川喜平・元文科省事務次官、寺脇研・元文科省大臣官房広報調整官、望月衣塑子・東京新聞社会部記者という「アンチ安倍晋三トリオ」がトークショー「はじめの一歩を踏み出す勇気」を開催した。

 最後のQ&Aコーナーで、質問などなかったのに、前川喜平がこんな話を始めた。

前川「裏口入学っていうのを、なんか、文科省が口きけると思っている人がいるんですよ。でも、そんなことできませんから。政治家からもそういうことを言ってくるんですよ。どこどこの大学に。どこどこ小学校とかね。どこどこ中学校とかね。あるんですよ」

 エロ映画評論の第一人者、寺脇研がマイクを握って割り込んでくる。

寺脇「それができるんだったら、安倍総理だって慶応ぐらい行ってますよ!」

 会場から笑い声と拍手が沸き起こる。

 菅義偉との「記者会見バトル」で名を上げた望月衣塑子も参戦。

望月「その点で、平沢勝栄さんがほら、家庭教師をしていて、『なんでお前が家庭教師をしていて東大行けないんだ?』そしたら『俺が教えたから成蹊に行けたんだ』ってゆって……エヘヘ」

寺脇「だから大臣になれないの。平沢さんが」

 前川喜平、東京大学法学部卒。寺脇研、東京大学法学部卒。望月衣塑子、慶応大学法学部卒。

 会場からの疑問の声を聞き、「差別発言」にやっと気づいた寺脇研は、

寺脇「すみません。訂正させて。私が言った意味は、『成蹊大学が悪い』って言ってないです。総理が毎回、毎回、慶応を受験していったという事実があるからなんです。あの、受験していないのにそう言ってんじゃない。慶応幼稚舎も受けたし、小学校段階、中学校段階、高校段階、大学段階って、受けたって話を聞いて知っているので。ほんと、おっしゃる通り。成蹊大学が悪いなんて、全然、思っておりません」

 この「学歴差別トークショー」の3か月後、文科省局長の佐野太が「裏口入学」で逮捕された。翌日、オウム真理教事件の死刑囚7人が殺された。

 望月衣塑子に「まずいことを言った」という自覚はあるのだろうか?

 平沢勝栄は「東大法学部を出て警察官になる」という異色すぎる経歴の持ち主だ。「地下鉄サリン事件」当時は警察庁長官官房審議官と防衛庁長官官房審議官を兼任(!!)していた。平沢勝栄もまた、オウム真理教を野放しにした張本人なのだ。

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「地下鉄サリン事件」麻原彰晃逮捕の翌年の衆院選で平沢勝栄は初当選した。

 昨日、佐野太・元文科省局長が容疑を否認しているという報道がやっと出た。逮捕された二人が二人とも容疑を否認。

 このまま司法にゆだねても、「裏口入学受託収賄」で法廷を維持できるわけがない。

 さて、安倍晋三ら現在の「異常な権力」側はどう出る?

 こんなときこそ、立法、行政、司法、マスコミに次ぐ「第五の権力」雑誌ジャーナリズムの出番だ。

 今日発売の『週刊文春』は5ページにわたり、文科省「裏口入学」事件を特集している。

<息子は「日本で一番幸せな浪人生」とツイート バカ親文科省局長の異常な愛情>

(つづく)

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2018年7月 9日 (月)

加計学園から下村博文・元文科相にわたった220万円 この事実が暴露されたとき「裏口入学」逮捕の佐野太は官房長を辞めた

2012年

<入金日9月21日 グループ学校 所属加計学園 金額200000 枚数10>

2013年

<入金日9月27日 グループ学校 所属加計学園 金額1000000 枚数50>

2014年

<入金日10月10日 グループ学校 氏名山中一郎 所属加計学園 金額1000000 枚数50>

 これはジャーナリストの森功が入手した<博友会パーティー入金状況>という文書だ。

「博友会」とは、下村博文・元文科相の後援組織。この金は、政治資金報告書に書かれていない。

 合計220万円が、加計学園から、安倍晋三の側近中の側近、下村博文にわたっていた。

 森功がこの事実を暴露したのは、2017年6月。「加計が食い込んだ下村元文科相夫妻」『文藝春秋』6月9日発売。

 この1年前、「裏口入学」で逮捕された佐野太が文科省官房長に抜擢されている。異例の「早すぎる出世」だ。

 官房長は大臣の印鑑を預かる省内最高部署のボスである。

 下村博文の犯罪が暴露されると、佐野太は「大臣の右腕」をやめ、政治家と直接渡り合うことが少ない科学・学術政策局長の椅子に収まった。

 佐野太は、前川喜平・元文科省事務次官とは対照的な道を歩んできた。

 前川は東大法学部卒。佐野は早稲田大学理工学部卒。

 前川は1979年に文部省に入省したのに対し、佐野は6年後の1985年に科学技術庁に入庁し、省庁再編でやって来た外様だ。

 前川は出世の王道である初等中等教育局に所属し、佐野は高等教育局に所属した。

 大臣、政治家との距離をみると、そのコントラストはさらに際立つ。

 前川は、社会党議員が首班となった「自社連立」村山富市政権で与謝野馨・文相の秘書官となった。このときの前川の最大の業績は、「日教組と文部省の歴史的和解」といわれている。

還暦を過ぎ、内閣総理大臣の椅子に座っているのに野党の質問に「日教組!」というヤジをかます安倍晋三に好かれるわけがない!

前川喜平は、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の時代には「大臣の手下」としては働かず、民主党が政権を奪取した2010年7月、菅直人政権のときに文科省大臣官房総括審議官となり、わずか1年半で文科省官房長に出世している。

一方、佐野太は「自民党をぶっ壊す!」と叫ぶ小泉純一郎が首相の椅子に座ると最初の出世をする。2002年。文科省大臣官房評価室長となった佐野太は、「聖域なき構造改革」の柱のひとつ「教育の自由化」を推し進めた。

2004年。佐野太は、その名も高等教育局主任「大学改革官」となっている。

結果、既存大学は儲かりそうな学部をがんがん新設し、得体の知れない新設大学が日本列島ににょきにょきと生えてきた。

加計学園獣医学部新設問題が大きく動き出すのは、その12年後だ。

<加計孝太郎と下村博文。二人は二〇一四年三月、密かに会った。>

<「お忙しいところご足労いただきまして」

 下座で待っていた加計が立ち上がり、下村たちを部屋に招き入れた。下村が床柱を背に腰掛けようとした瞬間だ。挨拶もそこそこに、いきなり下村が切れのいい声を加計に向けた。

「おろしましたよ」

 言葉の意味については加計はもちろん、秘書役も承知している。そのひと言で、張り詰めた空気がいっぺんに緩んだ。>(森巧『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』文藝春秋社)

「おろしましたよ」とはどういう意味なのか?

 前川喜平はこう解説する。

<ふつう、おろしましたというのは、加計さんから頼まれた案件を役人に伝えた、指示したとなるのでしょうね。>

 役人とは誰なのか?

 高等教育局長・吉田大輔だ。

この年、下村博文は高等教育局の佐野太を官房審議官に抜擢した。

 下村博文の「おろしましたよ」を期に、高等教育局は、加計学園獣医学新設に向け走り出す。

 一方、加計学園問題で安倍晋三を窮地に追いやった文書は、ほとんどが高等教育局所蔵だ。

安倍晋三への最大の爆弾<首相のご意向>文書は、高等教育局が保管し、内部告発者が朝日新聞記者に渡した。

 高等教育局長の吉田大輔は2015年8月に文科省を退職し、佐野太は「裏口入学」で逮捕された。

 東京地検特捜部は、佐野太の悪行をマスコミにリークし続けているが……。

「佐野太が犯行を認めているのか? 否認しているのか?」

 いまだに明らかにしていない。

 佐野太が完全黙秘で闘っているからだ。

 少なくとも「推定無罪」の佐野太を検察の言葉を書き写しただけの原稿で叩きまくるマスコミ記者こそ犯罪者だ。

 マスコミの尻馬に乗って、血眼になって佐野太の息子の写真を探し、ネットに上げようとする人たちがいる。

 佐野太の息子は「推定無罪」ではなく「完全無罪」だ。

 まだ十代の若者の未来を潰して楽しいのか?

(つづく)

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